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ゆるやかな統一

竹富島のノラ (3)
旅先で会ったきれいなノラちゃん。「にゃ~~お~」と挨拶したら振り向いた。5回目で。


久しぶりの更新で恐縮です。
少し前のことになりますが、今回は2月のイベントの参加者が寄せてくださった感想文を掲載させていただきます。今回投稿の目玉です!そのほか武器輸出反対ネットワークからの発信も紹介します。

そのイベントは次のような内容でした。2月9日実施。
2018年度第九回上映会と講演
上映作品:歌と映像でつづる平和と統一の新しい時代
     アンサンブル 平和と統一の時代を私たちの手で!
講演:ゆるやかな連邦制統一時代の始まり
   - 2018年、激動の朝鮮半島情勢を振り返りながら
講師:金昌五(キム チャンオ)さん 
(在日韓国民主統一連合大阪本部副代表委員)

Hさんの感想はこの映像と講演をわかりやすく伝えてくださっています。


**** 以下、Hさんの感想文 ******

 先ずドキュメンタリー「歌と映像でつづる平和と統一の新しい時代」では、一連の現代史が歌を伴って綴られていました。
その中でも、キャンドル革命で、若い女性の「国民の命令」という言葉が印象的でした。1980年の光州での民主化運動では人々の強い意志が、セオル号事件では、不正義に対する悲しみと怒りが画面を通して伝わり、見ていて自然と涙が出てきました。
韓国の人たちの国民としての強い意志と意識には学ぶべきものがあると思います。
離散家族のなかで、会えて喜ぶ人たちと、予想に反して会えなく肩を落とす人たち、共に胸が痛む光景でした。

 ‘「ゆるやかな連邦制統一時代」の始まり‘というタイトルでのお話には、テレビからの一方的で、同じ繰り返しの報道では知ることのできない内容が多く含まれていました。「核」の問題として朝鮮半島の非核化が話題になりますが、まだ核を持っていなかった時代に金日成委員長の遺訓としてすでに核放棄が語られていたことは知らなかった事実です。また現在注目の朝米首脳会談では、①核・ミサイル実験中止の約束②核実験場の廃棄③ミサイル試験場の閉鎖及び核関連施設の廃棄④米兵遺骨の返還などが決まるであろうということでした。

 アメリカの10年に亘る経済制裁によって、却って経済自立を果たし、携帯電話も朝鮮製ということも驚きでした。
国の統一といえば、武力によるベトナムの統一、吸収・統合という形をとったドイツに続き、南北朝鮮半島の統一で特に強調されたのが「ゆるやかな」という言葉でした。内政、軍事、外交・・・全てに亘り異なった歴史を辿った同じ民族が、平和のうちに統一を果たすには、時間をかける必要があるという事実を顕す言葉と思います。同時に金さんが使われた「実験」という言葉に、主体的に未来をつくっていこうとされている強い意志を感じました。実際、釜山とヨーロッパを繋ぐ南北連結鉄道の構想は南北朝鮮半島だけでなく、新しい世界の構築を象徴しているかのようです。

 今、世界で分断と分離の流れが大きくなるなかで、統一がもつ意味は大きいと思います。
また、「ゆるやかな」という言葉も、圧力や強制ではなく、話し合いによる合意であることを感じさせます。双方の国民の意志が大切にされる統一であることを願っています。

***** 原文のまま掲載させていただきました。Hさん、ありがとうございました。**


「ゆるやかな」という言葉。本当に心に残りました。何かをなそうとするとき、人々の心を一つにして、と考えると、時間のかかるゆるやかなプロセスにならざるをえません。国の形を巡ってたくさん実験し、たくさん失敗してきた人類の、最先端の試みかもしれません。朝鮮半島に平和を!朝鮮半島から、アジアから核を廃絶しよう!

ところで、朝鮮半島を巡る情勢は今どうなっているのか?あまり熱っぽい報道は見られなくなったようですが、朝鮮戦争完全終結、朝米平和協定、そして核廃絶への希求は今も続いています。


韓国からのニュースをピックアップしてみます。
4月13日付「週刊韓国ニュース」
新任統一相が就任あいさつ「平和と経済の好循環を」》

 金錬鉄(キム・ヨンチョル)新任統一相は4月8日、ソウルの政府庁舎で開かれた就任式でのあいさつで、「平和の価値を国民生活で実感し、南北関係の変化によって日常の生活が変わるという確信があってこそ、対北政策に対する国民的合意も広がる」と述べ、「経済を通じて平和を強化し、平和を基礎に再び経済協力を増進させる好循環構造を定着させる」と強調した。

4月19日付「週刊韓国ニュース」
《文大統領、事実上の南北首脳会談提案》

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月15日、大統領府で開かれた首席補佐官会議で「北側の都合に合わせ、場所や形式にこだわらず南北首脳会談を推進する」と述べた。
 文大統領は先日の韓米首脳会談について、第2回朝米首脳会談以降の不確実性を取り除き、トップダウン方式の必要性を再確認する契機になったと評価。トランプ大統領が南北首脳会談の必要性と、南北米3者首脳会談開催の可能性を示したと明らかにした。

 週刊韓国ニュースはほかの記事と合わせて、次のサイトで読むことができます。

週刊韓国ニュース


さて、日本は?
平和構築とは反対の動きが目につきます。武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)の杉原さんからいただいたメールから抜粋させていただきます。

******
● 墜落したF35、1機分のお金で何ができたか
―「欠陥商品」147機6兆2000億円を爆買いの愚
(YAHOO!ニュース、4月12日/志葉玲)
志葉玲さん記事

★F35戦闘機1機分のお金(116億円)で、認可保育所を90か所作れて、8100人の子どもが保育を受けられ、6機分のお金で、日本中の待機児童が保育園に入れるそうです。

武力は平和をつくれない。
死の商人に税を使うな。…と言い続けましょう。

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ドキュメンタリで広がる世界

寒中お見舞い申し上げます。
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石垣からのぞく宿根ビオラ、もう咲いている。

KOBEピースiネットの活動の柱の一つにドキュメンタリ上映会(無料)があります。
今回は1月の定例上映会と2月の講演付き特別上映会のご案内をさせていただきます。


イベント・タイトル:映像で観る平和の道 2018年度第八回上映会
日時:
 2019年1月25日(金)19:00 ~ 20:45
  開場 18:30
会場: JR神戸駅東南徒歩3分
 神戸生活創造センター セミナー室

【主催者メッセージ】
昨年は年初より、朝鮮半島に平和の風が吹き始めたように感じられる年でした。前進と後退を繰り返しているようでも、南北に分断されてきた二つの朝鮮が、もう戦火を交えることはしないと約束したことの意義は計り知れません。

平和な世界を求めながらも、私たちは朝鮮戦争が正式には終わっていないことを十分に視野に入れてきたとは言えません。国が分断されるとはどういうことか、についても想像しきれていないのではないでしょうか。

この平和・統一フェスタの記録映像(部分)は朝鮮半島が戦後たどった歴史を振り返り、そこに暮らす人々の願いを浮き彫りにしながら、日本の市民にも、手をつないで共に平和な東北アジアをつくろうと呼びかけています。製作は在日韓国民主統一連合大阪本部、上映時間は約1時間。韓統連のメンバーからの解説もあります。
貴重なこの記録映像をなるべく多くの皆さんに観ていただきたいと思います。無料。

*********

イベント・タイトル映像で観る平和の道 2018年度第九回上映会と講演
上映作品:歌と映像でつづる平和と統一の新しい時代
     アンサンブル 平和と統一の時代を私たちの手で!
講演:ゆるやかな連邦制統一時代の始まり
   - 2018年、激動の朝鮮半島情勢を振り返りながら
講師:金昌五(キム チャンオ)さん 
(在日韓国民主統一連合大阪本部副代表委員)
日時:
 2019年2月9日(土)上映15:00 ~ 16:00
                  講演16:00~16:40
  開場 14:30
会場: JR神戸駅東南徒歩3分 
神戸生活創造センター セミナー室

第八回上映会と同じ作品を上映します。平日夜は参加できない、という方のために、今回は定例の日時ではなく、土曜日の午後という時間帯に設定しました。このテーマでの講演はそう多くありません。東北アジアで今起こっていることをより深く学ぶことができる貴重な機会になるでしょう。奮ってお越しください!!無料です。


ついに完成!東北アジアに平和をつくる Q & A 集

美男
小さい秋。美男カヅラ。南京から来た小さな壺に入って。

Q & A 集作成への道のり
【中国・朝鮮脅威論の浸透を見て】
東北アジアに平和をつくる、という意識をもっと強くもたなくちゃ、と思い始めてから、ずいぶん長い時間がたったように感じます。2015年以降KOBEピースiネットも他の平和を願う市民とともに平和安全法制(内実は自衛隊を戦争に動員できるようにする法制)に反対する声を大きくしようと、街角シール投票で道行く人と対話したり、署名を集める努力をしたりしてきました。

その中で、中国・朝鮮脅威論がある程度浸透していることを強く感じました。情報操作によって人々の恐怖感を煽り、冷静な判断力を奪う、昔ながらの手法は相変わらず効き目があるのか。私たちと同様、平和を願う立場でありながら軍備増強や自衛隊の変質に賛成してしまう人々と、どうしたら建設的な対話ができるのか?それがとても大きな課題だと考えるようになりました。

【東北アジアの平和をつくる連続講座】
そこで取り組んだのが「東北アジアの平和をつくる連続講座」全6回です。第一回は2016年3月。第六回は2017年9月です。韓国問題研究所の康宗憲(カン・ジョンホン)さんと中国関係の事情に詳しい矢吹晋さんに3回ずつの講義をお願いしました。

【Q & A 集の作成へ】
さて、連続講座は毎回、参加してくださった市民にとってだけではなく、主催した私たちにとっても大いなる学びの場となりました、その中で学んだことをどう最初の課題への答えとしてまとめるか?私たちが出した結論は「Q & A 集」という形式でした。それから分担を決め、文章を書き、写真やイラストを準備し、何度も推敲しました。康さんと矢吹さんのご意見もいただき、推敲を重ね、このたびついに完成しました。着手してからたっぷり1年かかったわけです。

QAひょうし
ついにできた Q & A 集。在庫は300冊。定価一冊300円。

Qの例を挙げてみましょう。
「朝鮮はなぜ何度も挑発行為をするんですか?」
「朝鮮は約束を守らないから対話してもムダでしょう?」
「やっぱりミサイル防衛は必要でしょう?」
「尖閣諸島ってどこにあるの?」
「尖閣は日本のものでしょう?」
「中国の脅威に備えて、防衛力強化が必要では?」
 などなど。皆さんならどう答えますか?


【Q & A 集への反響】
この Q & A 集を使って学習会を開いてくださったグループがあります。周囲の仲間に広めたいからと何冊も購入してくださった方もおられます。「今ほしかった情報」「わかりやすい」「よくまとまっている」「300円では安い」などのお声をいただいています。
完璧な回答があるわけではありませんが、サブタイトルにある「語り合うために」という願いはかないそうです。いろいろな立場の市民が、これを一緒に読んで、様々な事実関係をともに認識したうえで、大いに語り合い、議論もしていただきたいと思います。そして、できることなら、平和を構築する一番の力は何か、ということについても共通の認識に到達できれば、と思います。


お申込みは当会メンバーに直接、または窓口メンバーにメールか電話で。
窓口電話:090-6377-2707 高橋 メールアドレス:rainbowmandara@hotmail.co.jp
★郵送もできます。ただし、郵送料はご負担ください。


イベント案内
【当会主催イベント】

ドキュメンタリから学ぶ平和 映像で観る平和の道 第7回「One Shot One Kill」
11月23日(金)19時~20時45分(開場18時半)
場所 神戸生活創造センター セミナー室
参加費  なし
★ 普通の若者を、人を殺せる兵士に仕立て上げていく初年兵訓練。その実態に迫ります。そこで「育った」兵士たちが日本にも駐留し、日本の基地から戦地へ向かいます。
米軍基地は迷惑、という感覚を越えて考えさせられる作品です。


【仲間の取組み】
● 辺野古埋立用土砂採取計画の撤回を求める署名の呼びかけ
「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会というものがあります。そのニュースレターでうれしい事実を知りました。最大野党の立憲民主党が今年8月、「辺野古基地建設反対」「工事の無期限中止、米国との再交渉を求める」との立場を明確にしましたが、その決断を後押しした要因の一つが同会の署名と要請行動だったというのです。同会は過去に3回の署名運動に取り組み、計11万7310筆の署名を総理大臣に提出してきました。その第一回目の提出後に3度にわたる立憲民主党との話合い(要望の伝達)がもたれ、その席で、上述の枝野代表発言は党の正式見解と受けとめてもらって結構、との発言があったそうです。その際、署名に取り組んでいる同会からの要望が大きく影響したとも伝えられたそうです。
 同会は今年5月に総会を開き、新たな国会への請願署名に取り組むことを決定し、これまでに署名したことのある人も含めて、多くの市民が署名運動に参加するよう訴えています。連絡先:〒794-0024 今治市別宮町9-7-4 阿部悦子 TEL: 090-3783-8332
署名タイトル:西日本各地からの辺野古埋立て用の土砂採取計画の撤回を求める署名
用紙は当会からもお配りできます。

●あしたまでですが…神戸空襲と神戸港の写真展
 ~神戸に平和記念館を~11月7日まで 10時から午後6時まで(7日は午後3時まで)
新長田勤労市民センター ギャラリー(3F)主催:神戸に平和記念館をつくる会

●11月10日(土)平和マップを歩こう (戦跡巡りのウォーキング、ガイドつき)
午後1時から4時 (少雨決行)
集合:阪急王子公園駅西口
参加費:200円 (中学生以下無料)  主催:灘区・東灘区平和マップを歩く会

● 木曜定例アクション 毎週木曜 3時~4時半 三宮マルイ前
「安保法制廃止!市民の集い」を中心とする、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の仲間たちが道行く市民たちにトークやチラシ配布でアピール。今は改憲を許さないための3000万人署名に取り組んでいます。また、さまざまなテーマで「賛成」「反対」を問うシール投票を実施し、道行く人々の意見表明の場を作り出しています。

● 土曜定例アクション 毎週土曜 1時~2時 三宮マルイ前
「辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動」と賛同する市民が一緒に、辺野古の海の埋め立てに反対し、沖縄のことをみんなで考えようとアピール。三線のしらべも。

● 毎月第四水曜 街角歌声アクション 18:45分から JR元町駅 東口 南側
「ピースキャンドルこうべ」と飛び入りの市民が平和を呼ぶ歌を次々と歌うアクション。
次回は11月28日(水)。



9条の下で「死の商人」ビジネス?

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どういうわけか渦巻きが好き。何かが生まれてくる気がする...

【8月ドキュメンタリ上映会から】
8月上映会についてはブログでご紹介しませんでしたが常日ごろお読みいただいている読者の皆様にはBCCでご案内させていただきました。
上映作品『イエメン内戦 少年記者団の伝言』(BS NHK「世界のドキュメンタリー」で6月に放映されたフランスの作品)に登場する子どもたちの言葉はシンプルで鋭いもの。大人が何を考えているにせよ、子どもたちがどんな悪いことをしたと言うの?サウジアラビアにイエメンの主権を侵す権利はあるの?習ってきたことと違うよ..戦争はダメと考えるすべての人を原点に立ち返らせる力がある言葉が紡がれていました。戦争で奪われるのは命。穏やかな暮らし。未来。夢。そして、いろいろな形で表現されている人としての尊厳。
どんな理由をつけても正当化できないのが戦争ではないでしょうか。人の命と尊厳ほど尊いものがあるでしょうか。
 もう一つのポイントは、「その戦争と私たちって関係あるの?」という視点。少年記者たちは「EUに対して何かメッセージはありませんか?」とインタビューのたびに聞きます。世界がイエメンの状況に無関心であることは間違っている、武器輸出で儲けている欧州の国々にはイエメンの危機的状況に責任がある、という監督の認識が反映されています。
 さて、日本はどんなかかわりが?
 日本は今国策として武器輸出を奨励する政策をとっています。成功例がないとはいえ、兵器製造能力のある企業は、国の政策を隠れ蓑に兵器で儲ける道を熱心に探求しています。
イエメンと直接かかわるところでは、イエメンを空爆しているサウジアラビアの同盟国アラブ首長国連邦(UAE)に軍用輸送機を輸出しようと躍起になっています。川崎重工が受注しようとしています。国の説明は「サウジアラビアは戦争当事者だがアラブ首長国連邦は当事者とは言えない」というもの。犯罪の首謀者でさえないなら共犯・ほう助は罪にならない、という理屈です。こうして抜け穴だらけの法律を適用するなら違法な武器輸出もすべて合法となります。アラブ世界の人々が敵と味方に分かれて血を流すとき、米国、欧州、ロシアなどの企業が潤う。その列に日本も入りたがっている、という状況です。
 それは私たちが望む国の姿でしょうか?
 なかなか止め方がわからない事態がひそやかに進行しています。武器輸出反対ネットワークが発信する情報に注意し、兵器製造企業に消費者としてメッセージを届けるなど、できることをしていきましょう。

武器輸出反対ネットワークのブログは

こちらをクリック➡ NAJAT

NHK首都圏による動画配信は
こちらをクリック➡ NHK首都圏8/29

【朝鮮半島非核化への歩みは今】
 この頃、朝鮮半島の平和と非核化の動きが停滞していると報道されています。主にアメリカの動きが気になります。国内の意見の不一致があるためでしょうか。メディアは「非核化懐疑派」と呼んでいますが、実は冷戦構造を終結させたくない勢力が抵抗している?朝鮮は一貫して、信頼関係を築きながら一歩ずつ共に非核化に向かうことを提案しています。アメリカの出方が問われているなかで、トランプ大統領は「非核化の進展が思わしくないから」という理由で予定されていた高官レベルの交渉の中止を発表しました。アメリカは再び和平へのプロセスをサボタージュするのでしょうか?
 朝鮮・韓国の隣人たる日本にとって朝鮮半島の非核化は重大な問題です。それを願わない人がいるでしょうか。ならば、「制裁を、もっと圧力を」と一つ覚えに言うのをやめて、現実的な非核化への道にいざなうような提案を同盟国アメリカに対して行わせたいものです。


【当会主催9月のイベント】
ドキュメンタリから学ぶ平和 映像で観る平和の道 第五回
「いのちの海」を上映します。(謝名元慶福監督、71分)
沖縄新基地建設の問題を、大浦湾の姿から、沖縄の歴史や人々の暮らしからもう一度考えたい...
9月28日(金)19時~20時45分(開場18時半)
場所 神戸生活創造センター セミナー室
参加費  なし

主催者メッセージ
 よく知ってみると、沖縄の大浦湾は本当に豊かないのちの海です。日本一です。世界的にも貴重な生物多様性に恵まれています。その多様性を培うのはサンゴ礁の内側の波穏やかな海域。そこが埋め立て予定区域です。
大浦湾の海中散歩のようなシーンで始まるこの作品は、辺野古での新基地建設に反対する沖縄の人々の原点ともいえる思いをていねいに伝えます。他府県の市民も平和を願い、地方自治を尊重する心から、辺野古の埋め立てに反対してきました。なんとしてもあきらめない沖縄の人々の姿に励まされながら。政治の舞台での勝負である県知事選挙を目前にした今、もう一度、辺野古での新基地建設が奪おうとしているものを静かにじっくりと見定め、沖縄がたどってきた歴史にも思いをはせることに意味があると思います。
上映会ではいつも新しい出会いがあります。それもお楽しみに!


【仲間の活動】
● 木曜定例アクション 毎週木曜 3時~4時半 三宮マルイ前
「安保法制に反対する市民の集い」を中心とする、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の仲間たちが道行く市民たちにトークやチラシ配布でアピール。今は改憲を許さないための3000万人署名に取り組んでいます。また、さまざまなテーマで「賛成」「反対」を問うシール投票を実施し、道行く人々の意見表明の場を作り出しています。

● 土曜定例アクション 毎週土曜 1時~2時 三宮マルイ前
「辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動」と賛同する市民が一緒に、辺野古の海の埋め立てに反対し、沖縄のことをみんなで考えようとアピール。三線のしらべも。

● 毎月第四水曜 街角歌声アクション 18:45分から JR元町駅 東口 南側
「ピースキャンドルこうべ」と飛び入りの市民が平和を呼ぶ歌を次々と歌うアクション。
次回は9月26日。

あちこちで改憲阻止の3000万人署名の運動が行われています。街頭での活動に参加してもいいし、友人、知人、家族、親戚から署名をいただくことも大切です。
こんな歌もできています。考えるきっかけとして広めてはいかが?

こちらをクリック➡ 憲法の歌

こんなのもいかが?BGMのように流しているだけでも、おお、憲法は私たちの自由と権利を守っている!と気づかされますよ。
こちらをクリック➡ 美声で聴く日本国憲法

★自民党による改憲活動が加速しています。世論調査では9条改憲に反対のほうがやや多いとはいえ、政権与党(自民・公明)と与党サポーターの維新がまとまると何が起きるか?
私たちも力を集めて、たった70年ほどで「戦争放棄」の理念までが打ち捨てられることがないよう、草の根の本領を発揮するとき。
取組みのアイデアやレポートをお寄せください。当会もアピール効果の高い配布物の作成に取り組みます。


●9.22市民デモHYOGO主催の集会
  憲法 沖縄 市民のちから 9.22兵庫県集会
 14時~16時半 @ 兵庫県私学会館
 参加費 一般800円

922ちらし

沖縄では県知事選が迫る中、玉城デニーさんが立候補を表明されました。
応援に行くことも大事。でも沖縄の人々は県外の私たちが政府の理不尽な仕打ちをやめさせる取組みを強めることを望んでいるはず。それがない限り、沖縄だけでは辺野古の埋め立てを止めるのは難しいのですから。

22日の集いでは沖縄に11年間住んだ経験をおもちの憲法学者、高作正博さん(関西学院法学部教授)のお話しをききます。質疑応答の時間も活かして、私たちがすべきことをはっきりさせる機会にしましょう。

★いろいろなブースも並びます。当会も出来立てほやほやの「東北アジアの平和をつくる Q & A 集」を販売します(1部300円)。朝鮮半島で起こっている事態を歴史的に眺め、人心操作のために喧伝されている「中国・朝鮮脅威論」について語り合い、疑問を解き、私たち自身が平和をつくる力になれるよう、この Q & A 集をお役立てくださることを願います。

慰霊の日の翁長知事

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2018年6月23日慰霊の日、平和宣言を読み上げる翁長知事(朝日)

慰霊の日の知事による平和宣言を全文掲載します。

*****
二十数万人余の尊い命を奪い去った地上戦が繰り広げられてから、73年目となる6月23日を迎えました。
 私たちは、この悲惨な体験から戦争の愚かさ、命の尊さという教訓を学び、平和を希求する「沖縄のこころ」を大事に今日を生きています。
 戦後焼け野原となった沖縄で、私たちはこの「沖縄のこころ」をよりどころとして、復興と発展の道を力強く歩んできました。
 しかしながら、戦後実に73年を経た現在においても、日本の国土面積の約0.6%にすぎないこの沖縄に、米軍専用施設面積の約70.3%が存在し続けており、県民は、広大な米軍基地から派生する事件・事故、騒音をはじめとする環境問題等に苦しみ、悩まされ続けています。
 昨今、東アジアをめぐる安全保障環境は、大きく変化しており、先日の、米朝首脳会談においても、朝鮮半島の非核化への取り組みや平和体制の構築について共同声明が発表されるなど緊張緩和に向けた動きがはじまっています。
 平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか。日米両政府は現行計画を見直すべきではないでしょうか。民意を顧みず工事が進められている辺野古新基地建設については、沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりではなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、全く容認できるものではありません。「辺野古に新基地を造らせない」という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません。
 これまで、歴代の沖縄県知事が何度も訴えてきたとおり、沖縄の米軍基地問題は、日本全体の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべきものであります。国民の皆様には、沖縄の基地の現状や日米安全保障体制の在り方について、真摯(しんし)に考えていただきたいと願っています。
 東アジアでの対話の進展の一方で、依然として世界では、地域紛争やテロなどにより、人権侵害、難民、飢餓、貧困などの多くの問題が山積しています。
 世界中の人々が、民族や宗教、そして価値観の違いを乗り越えて、強い意志で平和を求め協力して取り組んでいかなければなりません。
 かつて沖縄は「万国津梁(しんりょう)」の精神の下、アジアの国々との交易や交流を通し、平和的共存共栄の時代を歩んできた歴史があります。
 そして、現在の沖縄は、アジアのダイナミズムを取り込むことによって、再び、アジアの国々を絆(つな)ぐことができる素地ができてきており、日本とアジアの架橋(かけはし)としての役割を担うことが期待されています。
 その期待に応えられるよう、私たち沖縄県民は、アジア地域の発展と平和の実現に向け、沖縄が誇るソフトパワーなどの強みを発揮していくとともに、沖縄戦の悲惨な実相や教訓を正しく次世代に伝えていくことで、一層、国際社会に貢献する役割を果たしていかなければなりません。
 本日、慰霊の日に当たり、犠牲になられた全ての御霊(みたま)に心から哀悼の誠を捧(ささ)げるとともに、恒久平和を希求する「沖縄のこころ」を世界に伝え、未来を担う子や孫が心穏やかに笑顔で暮らせる「平和で誇りある豊かな沖縄」を築くため、全力で取り組んでいく決意をここに宣言します。

*****
★ 8月11日の沖縄県民大会に参加するため、シンボルカラー(青)の帽子を用意しておられたそうです。
★「平和で誇りある沖縄」なしに「平和で誇りある日本」もないはずです。

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