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萩。ああ、もうこんな季節なのですね~

【有害無益なミサイル発射対応訓練】
この訓練を批判するアクションが当初の予定を延期して14日木曜に行われた。あちこちでそんな訓練が行われているらしいが関西では西宮市が17日に予定している。20数人が武庫川団地駅前に集まり、ポスティングと駅前でのチラシ配布に分かれて、対話で解決を!ミサイル発射に対する訓練などの危機感煽りをやめて!と批判。道行く人との対話も追求しました。チラシを受け取る人からは「(反対アクション)がんばって」「頭かくす訓練ってアホやなあ」などの反応があった。中には「怖い、怖い、相手は何言うてもわからんからな」と言って逃げる人も。今世界が確認しつつあるのは圧力も制裁も朝鮮の核開発を止める上で効果はなさそうだ、ということ。
これまでの「圧力に屈するまで口をきかない」路線から本当に有効なアプローチに転換するのは早いほどいい。


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世界にこんな写真が報道されて(BBC)、恥ずかしい…

【問題の根っこにある朝鮮戦争】
何が朝鮮を核武装に向かわせたのか。それは米国の朝鮮敵視政策だが、その始まりは朝鮮戦争だ。朝鮮が38度線を越えて軍をすすめたのは、ジュネーブ協定で統一選挙を行うと決まっていたのにアメリカがそれを無視して38度線から南だけの単独選挙を強行したから。現在の対立の根っこである朝鮮戦争はそうして始まり、まだ休戦となっているだけで正式には終戦には至っていない。米国軍需産業にとっては米韓合同軍事演習などの「必要性」は少なからぬ利益の源泉なのでこのキナ臭さをいつまでも維持したいのだろうが、朝鮮の軍事力はおおかたの予想を超えるスピードで飛躍的に育ってしまった。
圧力としての制裁は少なくとも対症療法のつもりかもしれないが、この「クスリ」の効き目には期待できないというのが専門家の一致した見解だ。朝鮮の核武装という「病理」をなんとかしたいなら根本原因である米朝の敵対関係を転換するしかない。(朝鮮のミサイル実験がこわいと言う人がはるかに強力なアメリカの核をこわいと言わないのは、日米関係は敵対的ではないと信じているから)朝鮮戦争を正式に終わらせて~!日本の政府にも米国にそういう働きかけをしてもらいたい。それが日本にできる外交努力ではないだろうか。


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武庫川団地駅前のいちょうに実がいっぱい!

*当会の9.16.特別企画「ケニアから見た平和―国際協力の現場から」レポート*

自己紹介の後、たくさんの写真を交えながら報告をしてくださいました。概要をレポートします。

【平和とは?】
平和とは?暴力とは何かをまず考える。①直接的暴力②構造的暴力(様々な制度などにより人権が守られていない状態)③文化的暴力(ブルカの着用禁止といったアイデンティティの発揮を妨げられる状態)消極的平和は、戦争をなくそうという取り組み。積極的平和とは、直接的暴力だけでなく、構造的暴力や文化的暴力をなくしていく取り組み。

【ケニアってどんな国?】
ケニアでは、国民国家の条件である、安全保障・自由・法律・正義・社会保障といったものが不足している。ケニアは赤道直下なのでまず暑い。ビクトリア湖という大きな湖の環境汚染がひどい。47の郡に分かれ、カカメガ郡の西のほうのワシアンカラ村に入った。1614世帯8203人の村。ケニアは日本の1.5倍の面積の土地に4725万人が居住。100年前の人口が700万人だったので、人口が急増しインフラが追い付いていない。100くらいの民族が居住。あいさつが「あなたはどこの部族か?」で始まるほど大事。民族対立も起きやすい。言語はスワヒリ語だが、田舎にも英語が通じる人がいる。1963年に独立。通貨はシリング。感覚的には1シリング10円くらい。宗教は伝統宗教が多く、カトリック、イスラムが次ぐ。

【国際協力プロジェクトに従事】
カカメガプロジェクトに従事した。支援には、緊急人道支援と開発支援があるが、後者。その中のコミュニティ開発の分野。村に欠けているもの調べてフォローする。ODAを使っているので公益性が求められる。内容は①エコサントイレの導入②水道システムつくり③改良かまどの導入④農業開発⑤女性のエンパワメント。
① 学校のトイレが不衛生。スウェーデン製のエコサントイレを建設。半年使用し灰をかけておくとさらに半年で乾燥し、無臭の有機肥料になる。「下痢の子が減る」と言って説明し設置。
② こどもが往復4時間かけて水汲みしている状態。手掘りの井戸があるが、15メートルくらいで不衛生なもの多い。100メートルの深さまで堀り、タンクにあげて180世帯に水道管で水を供給。電気代が不当に請求されるので節電のため太陽光パネルや良質のメーターを設置。政府に工事を依頼すると20年待たされるので、スタッフが自ら工事。
③ 村のおきてで女性は木を植えると子どもを妊娠しなくなると言って禁じられていた。女性は遠くまで薪を取りにいかなければならない。女性の長老を説得。自ら木を植えてもハンサムな子どもが生まれることを示し、タブーがなくなった。マリンガの苗木を育て薪を遠くまで取りに行かなくても済むようにした。現金収入も得た。かまどは3つの石の上に積むだけのものだったので、煙がすごく女性が泣きながら炊事をしていた。鍋とかまどの隙間をなくしたり煙突で煙を逃がすシステムを現地の人と一緒に開発。その女性はほかの家のかまども作っていた。

【見えてきた問題】
いろんな問題を感じた。①植民地時代にイギリスが金を採掘。今でも砂金が取れるため、住民の許可を得ずに政府の許可だけを得て業者が採掘している。農地が水浸しになり使えなくなる。
②ムラ政治の弊害。長老が悪いことをしても見逃される問題。③モンパサの要塞という世界遺産も保存されておらず子どもたちがサッカーでボールをぶつけていた。④鳥の締め方が残酷⑤警察が機能していない。交通事故にあったが警察に行こうと相手に言っても「金をとられるからやめてくれ」と言われ、ほかの人が仲介に入るとか。⑤国際機関が関わって作った「レイプは犯罪」という看板自身がショッキングな内容だった。良かったことは、大統領選挙の不正が3度目でやっと裁判所によって認定され、10月17日に再選挙が行われることになったこと。現職側が選挙のシステムをハッキングし、開票後もシステムが継続した結果、人口よりも多い票数が明らかになったため。

【まとめ】
エンパワメントは、実践的なニーズ(安全な水がないとか)だけでなく、戦略的なニーズ(タブーに縛られて女性が木を植えられないとか)にもこたえる必要がある。どんなに時間がかかっても村民自身が経験することが大切。村民はとても政治が大好きで話し方を知っているのでそれを活かすことができないかと思った。これからしたいことは、キテンゲという伝統布があり、ワックスプリントでバッグとかいろんなものを作っている。優れた縫製職人もいる。彼らの製品を販売して生活支援をしたいし、優れた文化を日本の人にも知っていただきたい。(実物の紹介あり)

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アフリカの伝統布、キテンゲで作られたバッグ

【質疑応答】
―2007年にケニアに行ったので現在の状況をもっと知りたい。プラスチック規制とか。根本的には公衆衛生教育とか循環を考えるとか、人づくり・教育が大切ではないか?
・9月からプラスチック製品が禁止となった。ビニール袋などが環境破壊を引き起こしたため。しかし代替製品の開発を伴わないのでNGO活動にも支障が出ている。教育の大切さは同感。ただ、ODAの事業なので3年で結果を出すことが求められた。3年で意識改革は難しい。明日のことを考える生活スタイルになっていないところで壁を感じた。
―飢餓は?病気は?スラムの比率や教育制度は?
・ケニアの北部では乾燥地帯があり、イスラム過激派がリクルートしているとのことだったので、飢餓があったかもしれないが、私の入った地域は川・木々、フルーツもあり何とか暮らしていける地域だった。病気は、腸チフス・マラリア・コレラといった感染症が多かった。教育は有料。1年生から8年生まで。家庭の事情で進級できない子も多かった。一部が高校に、そのまた一部が大学に進学。奨学金制度はあったが5%の自己負担分の支払いに困っている人がいた。
―サファリツアーでケニアに行った。ホテルで暮らしたので現地の人たちの役に立つのか疑問だった。
・観光業がもっと盛んになってほしいが、賄賂が多いので人々の暮らしの改善になるかは疑問。
―アフガニスタンのような部族国家というのはあるのか?
・部族ごとで政治をしているというのはなかった。    以上、文責 H.T.


*平和をめざすアクション・イベント紹介*
【当会主催イベント】
ドキュメンタリから学ぶ平和 第二回「うりずんの雨」(変更の可能性あり)
10月27日(金)19時~21時
場所 神戸生活創造センター セミナー室A
参加費  なし


【仲間の取組み】
● 木曜定例アクション 毎週木曜 3時~4時半 三宮マルイ前

「安保法制に反対する市民の集い」を中心とする、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の仲間たちが道行く市民たちにトークやチラシ配布でアピール。飛び入り歓迎。

● 土曜定例アクション 毎週土曜 1時~2時 三宮マルイ前
「辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動」と賛同する市民が一緒に、辺野古の海の埋め立てに反対し、沖縄のことをみんなで考えようとアピール。三線のしらべも。

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先週土曜に「神戸行動」さんの定例アクションは156回目を迎えました!毎週、毎週、毎週...

● 毎月第三水曜 街角歌声アクション 18:45分から JR元町駅 東口 南側
「ピースキャンドルこうべ」と飛び入りの市民が平和を呼ぶ歌を次々と歌うアクション。
次回は9月20日。
 

● 「標的の島 風かたか」上映会
17日(日)10時~と13時半~の2回。
場所 神戸市勤労会館 2階 多目的ホール
参加費 当日券1000円
主催 神戸上映実行委員会
  

● 憲法ひょうご 第19回ピース・セミナー
9月20日(水) 19時~20時半
講師 西澤 暲(あきら)(フリーアナウンサー)
「神戸空襲に思う いま改めて平和への願いを語る」
参加費 500円


● 「わたしの協力、わたしの挑戦」(新長田まちなか勉強会第34回)
9月24日(日) 13時~(ガザ編) 15時(ケニア編)
報告は今日の当会主催ケニア報告会と同じく多田茉莉絵さん
場所 どろアトリエ(アスタくにづか5番館2階)
参加費 500円


● 中野晃一講演会
演題 「アベ政治をやめさせるとき社会は変わる」
9月30日(土) 14時~17時
場所 兵庫県民会館 けんみんホール
前売り券 500円 当日券 800円  キッズスペース、手話通訳あり
主催 市民が変える政治とくらし 中野晃一講演会実行委員会
連絡先:090-3652-8652 高橋 saltshop@kobe.zaq.jp

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交渉開始のポイントは「無条件」

米朝045
8・31付朝日に掲載された米朝関係の年表。

【朝日新聞に電話】
数か月前に似たような年表が掲載されたときに朝日新聞の編集室に電話して、「米側の約束不履行をひとつも書かないから、まじめに読むと朝鮮が一方的に悪い、どうしようもない連中だ、という印象になる。そうやって一方だけが悪者だという雰囲気を高めることは東アジアからキナ臭さを消す上でマイナスにしかならないと思う。次回は公正な年表を掲載してほしい」と伝えた。「貴重なご意見をありがとうございました」とのみ返答があった。今回も、1994年と2005年の合意がなぜ破綻したのか書いていない(上の年表で黒くマークして「理由」と書き込んである箇所)。ただ、9月4日付けの紙面は前より少しましになったような気がする。(後述)

(いつも掲載している自然をめでる写真は末尾に。塩屋浜の夕暮れなど)

【米朝のふるまいを整理】
上の年表に沿ってこれまでの経過を整理してみよう。
1993年 
朝鮮、NPT(核不拡散条約)脱退を宣言。核開発に向かう。
国連、朝鮮にNPT復帰要請
1994年 
米朝枠組み合意(米は軽水炉を提供し、朝鮮は核開発を放棄する)
エネルギー問題の解決に米も協力。朝鮮は独自核開発しないという内容
      → 破綻
理由:このときの軽水炉はラムズフェルドが取締役のひとりであった会社の製品で朝鮮は代価を支払ったが、その後の技術移転やメンテナンスの提供はなく、実際稼働にまで至らなかった。米側の契約・合意不履行により破綻した。
 (ここまではクリントン政権)

2002年 
ブッシュ、朝鮮を「悪の枢軸」の一つと名指しする。
この頃「ならず者をかくまう国はならず者」発言→タリバーン政権は証拠の提示があればビン・ラーディンを引き渡すと応じたが、その要請に応えないままアフガニスタン爆撃(当時ビン・ラーディンはアフガニスタン政府の客人)
2003年 
朝鮮、再びNPT脱退宣言
6者協議開始 (米朝韓中日露)
3月、米主導の有志連合、イラクに侵攻
(大量破壊兵器はないとの報告が米政府にあげられていたにもかかわらず)
2005年 
朝鮮「自衛のための核開発」表明
「アフガニスタン、イラク、リビアの例から(核をもっていないと米に破壊されるとの)教訓を得た」とのちに表明。

9月 6者協議共同宣言(朝鮮は核を放棄し、米は侵略しない約束)
直後(9月中)米による対朝金融制裁→上の合意は破綻
理由:(2007年の項までを参照してください)
(制裁の理由として偽ドル事件をねつ造→
このねつ造と制裁で宣言は反古になり、朝鮮は核開発を再開)
2006年 朝鮮、ミサイル実験。それに対して国連の制裁決議
2007年 
ドイツで米朝協議、米は事実上、偽ドル事件は濡れ衣と認めて金融制裁を解除すると伝達したが、凍結された資産は返還されず、その後の核開発への制裁も解除されず、6者協議は破綻したまま(朝鮮「被告として協議に戻る気はない、制裁解除と平和のための協議が先。信頼の醸成なしに核放棄はできない」と主張)。(この偽ドル事件の顛末はほとんど報道されなかった)
この頃、イラク戦争は正規軍の戦闘は終了していたが米による武力占領下で武装勢力との戦闘は激化し、国土の破壊は進行、国民の4分の1が難民化

◆ 米が侵略しないと約束するなら核開発はしない」という東北アジアの非核化をすすめる上で有意義な合意が二度、米のふるまいにより破綻した。
一方、朝鮮は、国際舞台での正式表明を見るかぎり、無条件に米国を敵視しているわけではない。どんな表明をしてきたのか?


【朝鮮国連大使の表明】
2006年国連での朴吉淵国連大使の演説を要約すると...
・朝鮮民主主義人民共和国(以下「朝鮮」)は朝鮮半島の非核化を望む。
・朝鮮は米国の大規模軍事演習を含む軍事的脅威にさらされている。
・米国の脅威がなくなれば朝鮮が核を保有する必要もなくなる。
・核のない朝鮮半島の実現を真摯に望むがゆえに米国に何度も交渉を提案してきた。
・その交渉と対話を通じていっさいの敵対的な政策は放棄されねばならない。
・ブッシュ政権はこの交渉への呼びかけに応えるのではなく、制裁と経済封鎖で対応している。
・朝鮮はやむをえず、自国の存続と防衛のために、核保有国であることを宣言することにした。
・以上の経過により核実験に踏み切ったが、交渉と対話で朝鮮半島全域の非核化の実現をめざす意思は今も不変である。


【米国の反応】
この態度はオバマ政権時にも変わらなかったが、オバマ大統領は「戦略的忍耐」というフレーズを使って交渉拒否を続け、日韓合同軍事演習も継続。トランプ氏は選挙戦の最中は交渉してみせると言ったが大統領に就任してからは、軍事的威嚇と緊張を高める振る舞いがエスカレートしていることを除けば前任者と基本的に同じ態度(交渉開始に条件をつける)。

【二種類の交渉】
みんなが交渉を!と言っているのに始まる気配がない。
朝鮮の提案は「無条件の交渉、現状から出発した交渉=自衛のための核兵器を保有していると表明している朝鮮と軍事的威嚇を続けている米国の交渉」である。


一方
安倍首相が「対話のための対話は無意味」という分脈で「相手に交渉の用意がないことは明らか」などというときの「交渉」は核放棄を前提とした交渉で、米国に屈服したあとでの交渉。米国が「相手が自ら交渉の場に出てくるまで圧力をかける」というときの「交渉」も核放棄を前提としている。そうでない交渉なら朝鮮が何度も提案しているので始められないわけがない

米朝の敵対関係が続いていて、朝鮮は自衛のためと考えて核武装を進めているという現実から出発した、和平のための交渉、無条件の交渉が必要だ。


【朝鮮半島非核化の願いに逆行する国々】
核開発反対はみんなの思い。朝鮮半島の非核化はみんなの願い。
なのに、米国のほか、朝鮮、韓国、日本という、朝鮮半島有事の際に大きな被害を被る三つの国の政府が非核化に逆行している。
・朝鮮は、威力ある核弾頭の開発とそれをICBMに搭載可能にする弾頭小型化に邁進。
・そこへ追いやってきたのが米国の世界でのふるまいと対朝鮮政策だといえる。
・さらに、8月30日、韓国国防相は米韓国防相会談で、韓国への「米軍戦術核の再配備」に言及したが、現に今も韓国内に核兵器が配備されたままになっているともいわれている。(朝鮮のいう「非核化」は米国の核兵器の撤去も含む)
・日本は小泉政権時に6か国協議の成功に貢献したが、それ以外では拉致問題を最優先させて、その解決なしには交渉を始めないという態度。核開発問題では無条件の交渉をとりもつどころか、米国に軟化しないでほしいと要請している。朝鮮の核を無害化→廃棄に向かわせる現実的提案は皆無である。朝鮮の「暴走」を利用して軍拡に励んでいる。


【米国へのお願い】
以上の整理に間違いがないなら、朝鮮半島の非核化の鍵は米国が握っている。米国に次のことを要請したい。
・無条件で交渉を始める(朝鮮がすでに提案)。
・朝鮮戦争をきちんと終わらせ、敵対関係を終了する(朝鮮がすでに提案)。
・準国連軍として韓国に駐留させている米軍をひとまず撤退させる(朝鮮戦争が終わると駐留の根拠が消滅)。
・首脳斬首計画を含むような、敵対的な大規模軍事演習は終了する。
・その方向に進むことを現実的条件として朝鮮の核開発中止と保有している核の放棄を協議する。
・NPT加盟国としての米国の義務を誠実に履行する(保有核兵器の削減から廃棄に向かう)


【日本がとるべき道】
東北アジアの平和に大いに関係がある日本としてはどうするべきか?
9月4日朝日に掲載されたピース・デポ特別顧問梅林さんのコメントを紹介する。(これを掲載したことが、最初に書いた、朝日が少しマシになったように思えた理由)

「北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核開発を進める目的は、米国と交渉して自主独立の国家体制を維持すること。日本への脅威が一段と上がったわけではなく、北朝鮮が日本を標的にする意味はほとんどない。今回の実験は北東アジア非核地帯を真剣にめざす契機ととらえるべきだ。
北朝鮮に、核軍縮に逆行する核開発の放棄を促すには、日本も転換が必要。米国の「核の傘」に依存し、核兵器禁止条約に背を向けるような政策を見直さなければ説得力がない。」

この記事のすぐ隣に拉致被害者家族の有本嘉代子さんの言葉が掲載されている。
「核、ミサイルも含め、対話の場を模索した方が拉致問題の解決に近づくのでは」


【日韓以外の国々は】
圧力も制裁も朝鮮の核開発をとめることができていない。核を保有しなければ米国に滅ぼされるとの朝鮮の確信は深いし、制裁には抜け道がたくさんある。今までより制裁を強化するといっても中露がかかわる石油パイプラインはとめられないだろう。供給される原油の性質から、いったん停止すると中で固まって、パイプラインを再稼働できなくなるから。このパイプラインで朝鮮に供給されている原油は年間50万トンほどで、需要の半分にあたるという。経済的には朝鮮を完全に孤立させることは難しそうだ。相互に依存している貿易関係の中で、朝鮮を完全に孤立させると損失を被る国も多い。物資不足になって体制が不安定化することを期待する向きもあるようだが、中国は朝鮮の体制崩壊の結果、難民が大量に流入することは望んでいない。
4日の国連安保理で日米が制裁の強化を訴えたが、中国とロシアは「強く非難する」と言いつつも「平和的に解決すべき」「ただちに交渉を開始すべき」と主張した。


朝鮮と国交のあるイギリスの放送局BBCが、今回の水爆実験のあとのネット配信でこんな見通しを語っている。
Containment and deterrence will now come to the fore as the world adjusts its policy from seeking to roll-back Pyongyang's weapons programme to living with a nuclear-armed North Korea.
「世界が、朝鮮の武装プログラムの巻き戻しの追求から核武装した朝鮮との共存へと政策を調整する中、封じ込めと抑止が前面に出てくるだろう。」
同じ記事の中で、NPT非加盟のインド、パキスタン、イスラエルが核を保有しつつ存立を許されていることにも言及している。少なくとも朝米戦争ではなく共存しかないよ、と示唆しているように読める。

◆ 圧力をかけて核を放棄させることはできないと気付くのが先か?完全に米国本土攻撃に使える核武装が完成するのが先か?

安倍さんは脅威が最高レベルに達したなどと煽っているが、日本が標的になるおそれがあるのは米軍に自由に国土を使わせているから。

◆ 日米安保をやめれば脅威はなくなると人々が気づくのが先か?自衛隊と米軍の一体化をもっと進めて、朝鮮と本当の敵対関係ができてしまうのが先か?


【市民の安全の担い手は市民】
米国がカギを握っているといっても、日本の市民に出番がないわけではない。いや、人々の安全を最優先に考えるのはどこの国家でもなくすべての国の市民だ。
「無条件の交渉を始めるよう、米国に要請せよ」の声を政府に届けたい。「無条件の交渉」と強調しなくてはならない。

一刻も早い無条件の交渉を!

【主催イベント・仲間のアクション】
●西宮市が9月17日に、朝鮮のミサイル発射実験に備えた避難訓練を計画している。
この安全確保に対しては無意味無効な、脅威をあおるだけの避難訓練計画に対して、西宮市民が訓練に反対し、対話で解決するしかないと訴えるチラシを避難訓練の地域でポスティングしようとしている。
西宮市外からの参加も歓迎される。
9月12日(火)pm10時 集合 12時まで
配布枚数3000枚
阪神電車 武庫川線 (武庫川駅で乗り換え)武庫川団地前駅

●マルイ前での定例アクション
木曜は3時~4時半、土曜は1時~2時。
木曜の「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」のアクションでは、シール投票という手法が取り入れられるようになっている。今のテーマは朝鮮の核開発問題、どうする?圧力と制裁?対話で解決?

●KOBEピースiネットの特別企画
16日(土)10時~12時 ケニア報告
パレスチナとケニアで国際協力に携わってきた多田茉莉絵さんが「ケニアから見た平和―国際協力の現場から」と題して報告する。写真満載。武力に無縁の国際協力について学べる。
場所:神戸生活創造センター (JR神戸駅南東へ徒歩3分クリスタルビル5階)
 セミナー室)
無料 (席は20名分)

17日(日)『標的の島 風かたか』上映会
10:00~と13:30~の2回 
場所:神戸市勤労会館多目的ホール
   前売り 800円  当日 1000円 
連絡先:090-3975-0670(松谷)


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神戸では珍しい自然海岸、塩屋浜。夕焼けを見ながらのビールは最高。

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我が家からは30分で行ける須磨浦山上遊園までの山道で足元をみると、あら!玉虫が。水場で砂ぼこりを落として撮影。



視点をしっかり定めて

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なんとかわいいルコウ草の花(直径1.5センチほど)、それにもまして美しい葉。

【朝鮮のミサイル発射実験-グアム住民の立場から】
このブログ読者の方から貴重な観点を示していただいた。
デモクラシー・ナウの8月11日付記事(下のリンク)を引用しながら、グアムの人たちにも「こわい」「心配ない」「観光業に有利/不利」などいろいろな立場があり、戦争の脅威が煽られていることに怒っている人たち、米国政府から無視し続けられていることに異議申し立てをし、この情勢の中でますます強力に自決権獲得に向かって人たちもいることを紹介している。確かにテレビでも新聞でもグアム住民の観点からの報道はほとんど見られない。

グアムは米国の準州(合衆国自治的未編入領域)で、米国憲法は適用されていない。つまり、大統領を選ぶ権利も連邦議会における議決権もない。しかしイラク戦争志願者は対人口比で米国のどの州よりも高かった。そうすることで家族が米国市民として認められるという「メリット」があったから。日本による占領の時代があったからこそ新たな占領者米国を一時的に歓迎したという解釈もある。いろいろな点で沖縄の歴史と現状に通じるものがある。


Democracy Now! Aug.11はこちら

朝鮮のミサイル発射実験計画を巡るトランプ発言は米国内でも厳しく批判され、8月に入ってからのニューヨーク・タイムズ紙やフィナンシャル・タイムズ紙も米朝戦争の危機予測やトランプ氏の大言壮語に現実味はないと報じてきた。そこで、一安心、ではなく、今後のことを考えるとき、浮かび上がってくるのは、やはり交渉で解決するしかない、ということだ。

逆に安倍政権は好機到来とばかりに日米協議で同盟関係の強化、軍事的「備え」増強をアピールしているが、そこで話題にしている「平和」とは誰の利益のことなのか?世界・地域を支配し続けたい大国の力の維持・拡大のことか、儲けが最優先の軍需産業をはじめとするビジネスの利益のことなのか、特定の場所に生まれ、そこで平穏に暮らしていきたいだけの住民の安全のことなのか?視点を定めて情報を集め判断していかないといけない。今日の日経電子版の報道では日経とテレビ東京の合同世論調査の結果、内閣支持率が改造直後と比べて4%ポイント上昇したという。不支持は3%ポイント下落してともに46%で拮抗している。視点を関係諸国の住民の暮らしの安全におけば上昇するはずはないのに。

沢知恵さんの歌に「われ問う」というのがある。

「大好きなおじいちゃん どうしてこの国は戦争したの?」という問いに始まり
「いまどうしてだまっているの?
 いま何を迷っているの?
 だれと生きてゆきたいの?」という自問で終わる。
 
だれと生きてゆきたいのか。損得ではなく自分の心が満足するのは誰とともに歩むときなのか。主権を一貫して奪われているグアム、沖縄のこと、そして私たち「統治されている」「平和に生きる権利を侵害されている」側のすべての人のことを思わずにはいられないエンディングだ。

沢知恵さんの歌を聴き、山本宗補さんの写真を見るには

ここをクリック

【安倍政権はどうしても武器輸出したい!】
日経電子版(8.27)によれば、アラブ首長国連邦(UAE)から自衛隊の輸送機C2を複数機購入したいとの意思表明があったという。「防衛装備移転三原則」でも紛争当事国には武器輸出を禁じているのに、政府は、UAEは紛争に参加しているが紛争を主導する立場ではないから問題ない、という立場をとる。イエメン侵攻はサウジアラビアが主導し、UAEは支援しているだけだと。政府はUAEに対してすでに自衛隊の新型輸送機C2(川崎重工が製造)の輸送性能情報などを既に提供し始めたという。最終判断・本格交渉はこれからだが、実行されると完成品輸出の第一号となる。「 協定の締結から三原則の審査や具体的な契約内容などを経て最終的な決定には4~5年程度かかる(政府関係者)見通し。関係省庁とUAE政府との協議を経て、最後は国家安全保障会議(NSC)の閣僚会合で是非を決定する。」とあるから反対の声を高めてストップできる見込みは十分ある。

★私たちにできること★
NAJAT(武器輸出反対ネットワーク)製作のハガキを出しましょう。当会も扱っているので会員を見かけたら声をかけてください。あるいはメッセージと差出人欄に記入したものをお預かりしてまとめて送付いたします。KOBEピースiネット主催イベントの会場にはこのアクションシートの販売・記入コーナーを設けますのでぜひご活用ください。三菱・川重などはマスコミの取材には「こんなハガキが最近届くようになって困っている」と漏らしているとか。もっともっと困らせましょう!

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それぞれ裏側には宛名が印刷済みなので切手を貼れば投函できます。2葉が一枚に印刷されていて10円です。UAEの動きは書かれていないので書き足しましょう。

【沖縄関連の朗報ふたつ】
1.米労組、辺野古新基地反対決議
APALA (アジア太平洋系アメリカ人労働者連合)25周年大会で8月19日、辺野古と高江の新基地建設反対決議を採択。2015年にも採択されていて、今回は2度目。全米66万人の加入者がいる組織。オール沖縄第二次訪米団(参議院議員伊波氏が団長)は沖縄についての認識を共有できるよう労組大会の会場内でワークショップを開き、この朗報に大喜び。

2.ジュゴン訴訟適格
アメリカでジュゴン訴訟というものが進行中。共同通信が配信した記事をそのまま掲載します。文中21日とは2017年8月21日のことです。
「米サンフランシスコの連邦高裁は21日、日米の環境保護団体がジュゴンを保護するため、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市への移設工事の中断を求めた訴訟で、米裁判所には工事中止を命じる権限がないとして訴えを棄却した1審の判断を破棄し、サンフランシスコ連邦地裁へ差し戻した。
 原告側の主張を一部認めた判断で、地裁が今後、工事中止の是非を判断する見通しとなった。
 AP通信によると、原告の米環境団体の幹部は「現在の基地建設計画では、ジュゴンは生息できない」と指摘。高裁判断はジュゴンの「生命線」になると評価した。
 地裁は2015年2月、移設工事は日米政府間の協定に基づいたもので、地裁には工事中止を命じる「法的権限がない」として、原告側の訴えを棄却。原告側が上訴していた。」(共同)

辺野古の新基地建設を断念させられるかどうかは、反対の世論がどれだけ盛り上がるかにかかっています。海の向こうの反対世論も味方につけて、コッチでも、コッチでこそ、戦争に使う基地を拒む声を高めていきましょう。


【アクション・イベント】
●定例の木曜、土曜のアクションはいつもどおり。
三宮マルイ前、木曜は3時から4時半(主催:こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO)、土曜は1時から2時まで(主催:辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動)。平和をめざしてアピールしたい方は、言いたいことを数分の長さにまとめて用意し、マイクを握ってみましょうか。

●「ケニヤから見た平和-国際協力の現場から」
9月16日(土)10時~12時 無料
神戸生活創造センター セミナー室A (JR神戸駅南東徒歩3分、クリすたるビル5階)
現地で現地の人々の暮らしの向上に取り組む活動をしてきた多田茉莉絵さんが豊富な写真も使って報告してくださいます。武力を使わない国際協力について学ぶ機会です。

● 『標的の島 風かたか』上映会
9月17日(日) 10時~、13:30~の2回
前売り 800円 当日1000円 勤労会館多目的ホール
チケット申し込みなど連絡先: 090-3975-0670 ZENKO 松谷


●最後に、とっても重要な取り組みが始まっています。
兵庫県下で改憲に反対する10000人の意見広告(神戸新聞紙上)を出そう、というのです。
10000人の賛同者(名前を新聞に掲載、費用を1000円負担)を募集しています。
当会メンバー、市民デモHYOGOメンバーなどに声をかけてください。
あるいは、戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会(078-361-9990)にご連絡ください。
まだ調整していきますが、
メインスローガンは 憲法を守り、活かそう
サブスローガンは 
     9条変えるな!
     個人の尊厳を守ろう!
     核兵器も戦争もない世界の実現を!
     辺野古新基地建設を許さない!
です。ひとりでも多く仲間を募りましょう。

天皇の8.15ラジオ放送 72周年


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「8.15 第32回平和のための市民の集い」(三宮勤労会館)で「坐りこめ ここへ」を歌う知花昌一さんと山城博治さん。
椅子が足りなくて床に座り込む人も大勢という大盛況。


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 「8・19 こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGOの参加団体・個人交流会」。60人以上が集まって盛会でした。ふだん話を聞けない仲間の声をじかに聞けて有意義でした。大事なネットワークです。

【保存したい新聞記事】
毎年8月頃には、普段よりは「あの戦争を思い出そう」という放送や新聞紙面が多くなる。毎年、何が強調されているか、どんな傾向か、関心をもって読んでいる。

これは保存しなくては、と思ったのは
「韓国人元戦犯の闘い」(8.18朝日)
日本人として動員され、軍属として捕虜監視の任にあたったが、戦後の裁判で捕虜虐待の罪で死刑判決を受けた李鶴来(イハンネ)さんの物語だ。靴までなめさせられる絶対服従の教育で「生きて虜囚の辱めを受けず(戦陣訓)」は暗唱させられたが捕虜虐待を禁じたジュネーブ協定のことは教えられず、受けた教育のままにビンタをしたことはあるという。それが死刑に値するとは。1951年から56年まで拘禁。このような受刑者は、人道に対する罪を犯したときは日本人だったとして、講和条約で日本国籍を失ったにもかかかわらず、その後も拘禁が正当化される一方、刑死者は遺族が嫌がっても靖国神社に合祀されるなど、不条理きわまりない扱いを受けてきた。日本は、植民地化した上で戦争に動員した人々に対して謝罪も恩給支給もその他の援護もしぶってきた。ようやく民主党政権時の2008年に朝鮮半島や台湾から動員され戦犯とされた人々への被害を救済する法が国会に提出されたがまだ成立していない。


【知られていなかった事実】
もう一つ、あの戦争についてテレビの番組からこの夏初めて知ったことがあった。8月15日を過ぎてからソ連が樺太に侵攻してきた理由。日本軍第五方面司令部が樺太の部隊に降伏を受け入れたことを伝えず「樺太を死守せよ」との司令を出していたという。停電が発生していたため、「終戦の詔勅」放送は受信できていなかった。ヤルタでの会談で約束されたとおり樺太はソ連が占領すべきものと考えてソ連兵が入ってきたところ、「死守」命令を守った日本軍が、浜辺をぶらぶら歩いていたソ連兵7名を射撃し殺してしまった。そのため「日本軍は降伏の意思なし」とみなされて激戦となった….戦争はやめるのも簡単ではない。

【戦没者追悼式での首相の式辞】
式辞には「深い反省」もアジア諸国への加害への言及もなかった。首相がそれを言いたくないのは「誰のために開く式なのか」という観点からだそうだ。「かけがえのない命を捧げられた皆様の尊い犠牲の上に」平和が築かれたとして、「衷心より敬意と感謝の念を」捧げるとした。

・戦没者が聞いていたら
アジアの人々でなく戦没者なら、本当にこれを安らかに聞けるだろうか?国が戦争を始めなければ無残な死を迎えることはなかったのに、その死に対する責任を継承するものが「敬意と感謝」?まるでその死がなければ平和はなかったみたいだ。まるで兵隊さんたちは国と同じ考えに立って自由な意思で戦地に赴いたみたいだ。

「あの戦争は正しい戦争だった」という信念の持ち主が個人的に参列しているという場面ではない。政府を代表して戦没者追悼式に参列したはず。それなら少なくとも「無謀な戦争に駆り立て、尊い命を奪ったことを国として深く反省し謝罪の気持ちを捧げる」ことが必要ではないか。「誰のために開く式か」を考えてもそうなると思う。


【賢明な選択・愚かな選択】
朝鮮民主主義人民共和国によるグアム沖を着地点と想定したミサイル発射実験計画発表のあと、8月中旬、米国は二通りのメッセージを出した。
トランプ大統領:「米国への威嚇行為をしないことが、北朝鮮にとって最善だ。グアムに何かしたら世界が見たことがない炎と怒りを受ける」(太字部分がニュースなどでは省かれていることが多い)
ティラーソン国務長官:North Koreaの体制転覆、武力による統一などは考えていない。ただ朝鮮半島を非核化したいだけだ。交渉で解決する。
そのあとのやりとり。
金労働党委員長:米国の行動を見守る。
トランプ大統領:賢明な選択だ。

はてな?何が賢明?金委員長はミサイル発射実験をしないと言う意味で「見守る」と言ったのだろうか?そう解釈して一安心といった取り上げ方があるが。「期待されている米国の行動」があるのでは?それは、これまでの威嚇路線をやめ、それを行動で示すこと。つまり予定されていた米韓合同演習を中止するか規模を思い切って縮小するか、ではないか。

ところが合同演習は開始された。それならミサイル発射実験を中止する理由は今のところないことになる。にもかかわらず中止したら最大の賛辞に値する。
アメリカは戦争を始める気はないが威嚇は続けていたい…。核武装の努力が順調に進展していることを見て、米国が交渉に向かうことが現実的な選択あるいは唯一の選択になりつつある。これまでも交渉が行われている間は核開発は中止されてきた。ならば、交渉開始は早ければ早いほどいいはず。なのに、米国はまだ決心がつきかねるのか、もっとも嫌がられている軍事演習を始めてしまった。
実験が行われ、ミサイルの実戦能力が確認されたら一番困るのは米国なのだから、これは愚かな選択だ。米兵の人数を去年より数千人減らしたのは「見守り」に応えたつもり?

ところで、この文章で「ミサイル発射実験」と書いてきたが、その点は報道が無視しているように思われる。まるで宣戦布告でもしたみたいな騒ぎだが、共和国はどこに対しても宣戦布告はしていない。グアムを攻撃するとも言っていない。日本を敵視しているとも一回も言っていない。米国が危害を加えるなら在日米軍基地への攻撃も含む報復をするとは言ったが。


【しっかり確認したいこと-実験です!】
グアム沖へのミサイル発射は実験であって実戦ではない。
ときどき「もし発射したら戦争になる」と決まっているかのような論調でものをいう人がいるが、そうだろうか。どこかの国を攻撃するわけではないのだ。
軍事の専門家はこんな発言をしている。
「政治的意味は別として、今回のグアム沖に向けてのミサイル発射は、実戦に使えるものかどうかの検証試験である。4回発射するという計画は確実性の確認のため。それ以上のものではない」(8.14のテレビに出ていた元自衛隊幹部)

実験を実行しても、共和国への武力による報復を正当化できる国際法は存在しない。
それは「平和に対する罪」だ。メディアの騒ぎ方はそこがとってもおかしいと思う。
メディアの取り上げ方からいろいろ考えるが、今回の騒ぎでもっとも際立ったのは、日本にとっての真の脅威は米軍基地であり日米安保の取り決めだということ。米国と軍事同盟を結んでいなかったら共和国が日本を標的にする理由はゼロだ。

上の文章を書くのと並行して読んだ本-『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(矢部浩治著)は、この国の危険で国際法にも憲法にも実質違反している構造についてよくわかるように解説している。これを社会科の教科書にしてほしい。いや、それは期待できないから市民の自発的読書会をしたらいいか。


【当面のアクション・イベント】
木曜と土曜の三宮マルイ前定例アクションはいつもどおりです。過去の記事を参照してください。

● シリーズ「ドキュメンタリから学ぶ平和」第一回
8月25日19時~21時 神戸生活創造センター(JR神戸駅東南徒歩3分、クリスタルビル5F)
無料。KOBEピースiネット主催

●『標的の島 風かたか』上映会
9月16日(土)14時~16時 西宮市立勤労会館 第8研修室
    山城博治さんのお話 16時15分~17時 前売り1000円 当日1200円

9月17日(日)10:00~と13:30~の2回 神戸市勤労会館多目的ホール
   前売り 800円  当日 1000円

9月24日(日)10:00~と13:30~の2回 子午線ホール(アスピア明石北館9階)
   前売り1000円 当日1200円

基地も核もいらない!

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辺野古での基地建設に反対する沖縄県民大会に連帯して神戸でも集会とデモを行いました。沖縄は4万人以上の参加で成功!

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神戸では市民デモHYOGO主催で、参加者は約100人。当会メンバーも参加しました。
集会で発言するアメリカ人の父をもつマシュウくん。「ネブラスカの基地に行ったとき原爆を落とした爆撃機エノラ・ゲイが賞賛されていることに強い怒りを感じた。原爆が米兵の命を救ったという見方は間違っている。..米軍が日本を守っていると思っている人も(悪い人ではないけれど)間違っている。辺野古にできるかもしれない基地は日本を守るためのものではなく、攻撃専門の海兵隊の基地。関心を高め、日本に基地はいらないという声をあげていきましょう」(要旨)


【広島・長崎から核廃絶を求める声】
広島・長崎の平和祈念式典に合わせて核廃絶を求める人々の動きを記事にしようと思っていましたが、『核大国ニッポン』(8月6日発行 堤未果著、『もう一つの核なき世界』増補版、小学館新書)など読んで核の問題の複雑さにしばし立ち止まっている間に時間は流れ....でも気力を集めて書いてみましょう。

2017年平和祈念式典での平和宣言、誓いなどの全文は以下のリンクでご確認ください。


広島市長の宣言 
広島平和宣言はここ

広島 子どもの平和の誓い
子どもの誓いはここ

長崎市長の宣言
長崎の宣言はここ
このサイトで!長崎の平和宣言への「賛同」クリックもできます!

長崎 被爆者代表のことば
被爆者のことばはここ

★ 広島 子どもの平和の誓いは被爆50周年の1995年に初めて登場。「こども平和のつどい」で世界12の国・地域から集まった子供たちが話し合った結果を平和への決意として発表しました。その後も「子どもピースサミット」として継承されています。
今年は広島の小学生20人が学校でおそわったことや祖父母の被爆体験の話などを出し合って話し合った結果を市教委がまとめたそうです(中國新聞記事)

★長崎の被爆者代表は今年初めて公募で選ばれました。写真展を開催して原爆の実相を伝え続けてきた深堀好敏さん(88)。深堀さんは米国でも写真展を開催し、大きな反響を呼んだそうです。

★広島、長崎の市長が発表した平和への誓いではともに、核廃絶条約に日本政府が背を向けていることをはっきりと批判しています。<「核の抑止力」論で世界を安全にすることはできない、現在核の傘にある日本も廃絶への歩みを共にするべきだ..東アジア非核地帯構想を進めるべきだ。>

★このような宣言に対して安倍首相の演説は、「核廃絶は核保有国と一緒に歩める方法でなければ実現できない」と、核兵器禁止条約不参加の理由としてあげたことを再び持ち出しています。核保有をやめる意思のない国々と一緒に、核の傘から抜ける意思のないまま、どうやって廃絶に向かって歩んでいけるのか謎です。そして原発は手放さないとの意思表明かと思ってしまうのですが、昨年も今年も首相スピーチは、目指す世界として「核なき世界」と言わず、「核兵器なき世界」としています。


【核兵器と核の平和利用】
長崎の市長による平和宣言では、福島の原発事故の犠牲者への言及もあり、被爆者代表は原発依存ではなく自然エネルギーに転換すべきだとも訴えています。「平和利用」でも核と人類は共存できないとの認識が広がっています。

乗松聡子さん主宰のピースフィロソフィーセンターのウェブサイトにはしばしば物事の背景を説明する得難い論説が掲載されます。
たとえば2012年の論考にあたってみましょう。田中利幸さんの8月8日の講演録です。
演題:
「日米政府による原発推進と核兵器政策は最初から表裏一体のものであった」

全文はここ

驚くべきことが書かれています。被爆体験の苦しみを「和らげる」方策として「広島に原発をプレゼントしよう」という案があったとか。平和のためにも使える核が兵器として使われて苦しみを与えたことは悲しいことだ、これからは人類の幸福のために核を使おう、という論理が被爆地でも一定の「理解」を得たことが記述されています。あんなにむごい結果をもたらしたものだけれど100%の悪ではないと思わせたかったのでしょう。
今では原発は核兵器の材料プルトニウムを作り出すもので、だからこそ日本の核武装論者が原発をやめたくないのだということはよく知られていますが、原水爆禁止運動の初期はそうでもなかったのです。原水禁国民会議が正式に「核の平和利用に反対」の立場を表明するのは1969年のことでした。
社会主義世界体制といわれるものがあった冷戦時代、社会主義国の核はよい核、という議論もありました。平和運動の参加者がすべて体制変革運動をしているつもりとは限らないので、このような議論はみんなに受け入れられるものではなく、運動は分裂してしまいました。


【すべての国の核を廃絶するために私たちがすべきこと】
今ではアッチの核は悪い核、コッチの核はよい核という主張は少なくとも平和運動の中ではきかれなくなりました。ただ、よくても悪くても必要ではないか、という意見は昔より増えているかもしれません。核抑止論を支持する世論は49%、支持しない世論は46%で拮抗しているとか(2010年中日新聞面接調査の結果)。唯一の被爆国日本の話です。
核兵器がここまで発達してしまった現代、どうやって安全を保障できるのか?
世界の核保有状況をざっと見ると

世界の核弾頭

核弾頭の数(概数)は(2016年7月):
ロシア 7300 (解体待機 2800)
米国 7100 (解体待機 2500)
フランス 300
中国   260
イギリス 215
パキスタン 110~130
インド 100~120
イスラエル 80
朝鮮人民民主主義共和国  8

出展:・"Nuclear Weapons: Who Has What at a Glance". Arms Control Association. July 22 2016

圧倒的にたくさんの核を持っている大国によって核を持たない国がいいように破壊され(イラク、アフガニスタン、リビア..)、理不尽に攻撃した国が決して国連の制裁を受けないという現状です。そうなると、ほかの国は持つな、持ったら許さない、という主張に説得力は期待できません。だから拡散します。脅かせば脅かすほど核開発を頑張る国も出てきます。
私たちはいかなる国の核保有にも核開発にも反対します。だからこそ、核保有国が「先制核攻撃はしない」約束をし、率先して自国の核廃棄の努力をすることを求めます。
今、アメリカは、オバマ前大統領が検討していた核先制不使用案が実現しなかったのは米軍部の反対のほか日本などの同盟国が抑止力の弱まりを理由に反対したことが大きな理由だとしています(8月5日琉球新報)。
...といったいろいろなことを考え合わせると、やはり日本政府への働きかけを強めることが私たち日本の市民のなすべきことになりそうです。


【何かいいアプローチはないものか】
核の傘に入らず独自開発もしていないキューバやベネズエラの場合は地域の協定(トラテルロコ条約)に参加することを安全保障の基盤の一つとしています。この協定には、協定参加の中南米諸国に対して核保有国は核攻撃も核による威嚇もしないことを保障するとの付属議定書があり、すべての核保有大国(ロシア、アメリカ、イギリス、フランス、中国)がこれに署名しています。中南米14か国が調印し1968年に発効。
核保有国が増えてしまっている現状に立って人類の早すぎる滅亡を避けるには、このような地域的な核不使用協定は考えてみるべき選択肢ではないでしょうか。そのようなステップは、たとえば東アジア非核地帯構想を実際に引き寄せる力になるかもしれません。


   想像力よ、めざめよ!

【8月のアクション in 神戸】
● 定例
・来週の木曜定例アクションはお盆のためお休みです。
・19日の土曜の定例アクション(辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動)は通常行い通ります。マルイ前、13時~14時。
・ピースキャンドルこうべ(街角平和の歌声アクション@JR元町駅前、18:45~)も休みません。

● 平和のための市民の集い(戦争を起こさせない市民の集い主催)
8月15日(火) 13時15分~
あすてっぷ神戸 (JR神戸北側徒歩6分) セミナー室
問題提起:山城博治さん、知花昌一さん
協力金 1000円

● 「This is a オスプレイ」上映会 
8月18日 18・18 18:00~20:00
森の映画社製作(影山あさこ・藤本幸久 共同監督)
会場:神戸YWCA会館 5階チャペル
主催:YWCA
会費:1000円

● 「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」参加団体・個人の交流会
戦争法への取組みから育ってきた阪神間の市民団体・個人のネットワークをこれからもしっかりと育てていくために計画されました。
8月19日 15時~20時 
第一部(羽柴弁護士のお話し)と第二部(参加団体紹介・アピール)
神戸市勤労会館2回多目的ホールにて
第三部 懇親会
  サロン・ド・あいりにて(参加費2000円)
予約は所属団体連絡係または saltshop@kobe.zaq.jp (高橋)まで

● ドキュメンタリを観て平和を考えるシリーズ 主催:KOBEピースiネット
第一回 「9条を抱きしめて」(ベトナム戦争を体験したアレン・ネルソンさんの9条への思いから学ぶ)
8月25日(金)19時~21時 神戸生活創造センター セミナー室A
 JR神戸駅 南東へ徒歩3分のクリスタルビル5階 無料

● 憲法を活かす1万人意見広告運動・兵庫 実行委員会
8月31日(木) 18時30分~20時30分
神戸市勤労会館 7F大ホール
提起:羽柴 修さん(9条の心ネットワーク)
  目標は11月3日に神戸新聞に憲法を守り活かそうという意見広告を掲載することで、そのために広く賛同金を集めるための取組みです。団体・個人を問わず参加でき意見を言えます。


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