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東北アジアの平和をつくる」連続学習会最終回近し

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南ア風船唐綿の花。下から見上げると美しさがよくわかる。山陽の線路沿いに自生。

【連続学習会】
昨年の9月に始めた「東北アジアの平和をつくる」ことをめざした連続学習会が、いよいよ最終回を迎えます。7月30日。後半3回は中国と日本の関係を取り上げていて、最終回もメインは「歴史認識と日中関係」がテーマです。討論の中で全6回のまとめができれば、と思います。

歴史認識といえばある本の中に中国側の「こだわり」について、はっとして納得する説明がありました。
それは学生青年センターの飛田雄一さんが書かれたご本『旅行作家な気分』(合同出版)の中の一節です。
引用させていただきます。
15、16頁より
「1997年の第一回の訪問の時は、准南というところに行きました。..(中略)...
准南はそれほど観光地でもないし、戦争遺跡や記念館なども整備されていません。現在中国各地に記念館がありますが、そもそも中国の戦争遺跡が整備されたのが80年代だそうです。何で整備されたかというと、1982年に日本で教科書事件が起きたことが原因だというのです。南京の記念館もそうです。中国では日本軍の蛮行は常識となっていましたから、わざわざ作ることもないだろうと万人坑記念館などはそんなにたくさんなかったのです。82年に侵略を進出と書き換えた例の教科書事件で、中国側から批判されましたが、あの頃から歴史記念館を作らなくてはならないという雰囲気が中国側に出てきたと言われています。南京の「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」ができたのも85年です。私たちはその後もいくつかの史跡を回りましたけれど、記念の石碑の設立念を見ると85年前後のものが多いのです。」

(注:万人坑とは虐殺の犠牲者の遺体が放り込まれた場所で、准南の万人坑は幅3メートル、深さ3メートル、長さ10メートルの穴を何本か掘ったもので、そこに遺体を埋めたそうです)

ということは...韓国で少女像が増え続けるのと同じことではないでしょうか。加害者側が過去の罪をなかったことにしようとするから、被害者側は惨事を繰り返してほしくないという願いを史跡や像で表現せざるを得ない。

飛田さんのように現地を訪れ、疑問をぶつけることも含めて率直な交流をしてみて初めてわかることは多いのではないか、と思われます。勇気がなくてまだ訪問できていませんが、いつかは必ず行かねば、と思っています。

飛田さんは今年も南京ツアーを計画しておられます。申込みの締め切りは6月末日。
関心のある方はコンタクトをとってみてはいかが?
申込み・問合せ先:神戸学生青年センター内「神戸・南京を結ぶ会」(TEL: 078-851-2760)

さて、そんなことも含めた連続学習会第六回には再び矢吹晋さんをお招きしてお話しいただきます。詳しいご案内は次回にゆずります。


日時:7月30日(日) 13:30~(開場は13:00)
場所:神戸学生青年センター ホール

参加費:1000円、学生・避難者は無料。
★これまでの講演DVDを各500円で販売します。前回レジュメ残部少々あり(無料)
問合せ先:KOBEピースiネット 090-6377-2707


【仲間の取組み】
映画上映会「東学農民革命」-日本の教科書から消された朝鮮農民の圧政への抵抗の歴史
6月23日(金) 18:30~ 神戸学生青年センター ホール
入場料: 1000円


街角うたごえアクション
「ピースキャンドルこうべ」が毎月第三水曜にJR元町駅東口南側で平和を願う歌を歌っています。次回は7月18日(水)18:45~約1時間。
昨夜、初めてピースキャンドルのテーマソングを披露しました。
作詞作曲は神戸っこの矢谷トモヨシさん。
「明かりをともそう」という歌です。歌詞を紹介します。

こころあわせて こえをあわせて
へいわのいのり 君にとどけ

あかりをともそう ちいさなロウソクに
ひとつひとつに 願いをこめて

きみのひとみに うつる光が
夢と希望に かがやくように

こころあわせて こえをあわせて
へいわのいのり 君にとどけ
こころあわせて こえをあわせて
へいわのいのり 君にとどけ

じかんも色も 空も壁も超え
輝け いのち 闇夜を照らせ

眠れない夜 かわかぬ涙
孤独な胸に ひびけこの歌


こころあわせて こえをあわせて
へいわのいのり 君にとどけ
こころあわせて こえをあわせて
へいわのいのり 君にとどけ
こころあわせて こえをあわせて
へいわのいのり 君にとどけ
君にとどけ

音源はこちら:

明かりをともそう

三宮マルイ前宣伝行動
(安保法制に反対する市民の集い&市民デモHYOGO)
毎週木曜15:00~16:30
「こわすな憲法!いのちとくらし!」という観点から新聞・テレビではよくわからない情報を伝え、また、市民が主催するイベントの案内をしています。
参加自由です。どうしても一言いたい、とマイクをとる通行人もたまにはおられますよ。あなたもいかが?


市民デモHYOGOに集まる仲間は40団体を超えています。
みんなで開催するイベントを案内します。

「さとにきたらええやん」上映会(市民デモHYOGO主催)
大評判の映画です。貧困が広がる中で大事になってきている子どもと大人の居場所づくりへの取組みがテーマです。「神戸の冬を支える会」の觜本郁さんのお話し「広がる貧困にどのように対応できるのか 生活相談の現場から生活保護制度を考える」もあります。

日時:7月19日(日) 会場:神戸市勤労会館多目的ホール
映画上映: 10:30~12:15
      15:00~16:45
      18:30~20:15
講演:   13:00~14:30 
参加費: 前売り 800円  当日 1000円 (学生・避難者半額)


「日本と再生」上映会
(主催:市民デモHYOGO参加団体の一つ、さよなら原発神戸アクション)
7月23日(日)13:00~14:45
        15:00~16:45
こうべまちづくり会館 2階ホール
前売り 800円  当日 1000円 (学生・避難者半額)


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「ない」と言っても在るものはある-領土問題

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一週間前のフィンランド、ヘルシンキで桜が咲いたとのお便りをもらいました。
卯の花の写真を撮り損ねているうちに卯月が終わってしまったて..もう日本はアジサイの季節ですね。


矢吹さんを講師にお迎えした学習会から5日目。面白かったお話を面白くまとめることができずに悶々としています。
演題は「領土問題と日中関係」だったが、そこにとどまらない問題にも触れられました。

「東北アジアの平和をつくる」連続学習会は全6回(次回7月30日が最終回)で、そのまとめは後日ゆっくりと作成することになりますが、5日前の第五回で特に印象的だったことだけ抜粋して書いてみます。


【日中の見解の相違と日本政府のウソ】
日本政府の戦後の公式見解は一貫している。「日中間に領土問題は存在しない。尖閣諸島は日本固有の領土であり、日本は国際社会で確立されている先占権を発動して1895年に無主地であった尖閣の領有を宣言した。」というもの。領土問題を棚上げした事実を否定。

これに対して中華人民共和国は、台湾を含む一つの中国を代表する政府として尖閣諸島は台湾の固有の領土であり中国に領有権があるとしている。ただし、この主張の食い違いは違いとして、1972年の周恩来と田中角栄の交渉において領土問題を棚上げして当面の問題、つまり日中国交正常化問題の解決に集中することになったとしている。この「棚上げ」の辞事実を漁業協定締結に対して鄧 小平も再確認している。

●日本政府の一貫した説明とは異なり、日中間で領土問題を棚上げにした=領土問題の存在を双方が認めた上で、それを論じることはやめることで合意した、というのは事実なのか?
この点に関して矢吹さんは重要な証拠をあげて説明された。それは周恩来と田中角栄首相の対談内容である。矢吹さんは当時の外務省中国課長橋本恕氏が正式な議事録から田中首相が棚上げに合意した部分を削除したが、2000年の清水幹夫氏に対する証言で、その内容を確認していると指摘しておられる(大平正芳杵財団『去華就実』に収録)。

◆尖閣諸島について関係国の主張が食い違っている。それには歴史的な背景や戦後処理にまつわる米国の思惑やその立場の変遷、関係国内部の政争などが影響していてややこしいが、はっきりしていることは、現在、関係国の主張が食い違っているということ。
(先占権について日本政府にとって具合の悪い事実:日清戦争が日本の勝利で終わることが確実になったときまで、魚釣島に国標を立ててほしいとの要請(1884年)を日本政府は清との間で紛争になるという理由で退けている。軍事的優位性を背景にわが物にしたことになる)
関係国の主張が食い違っているという事実を認めずして解決はありえない。
その上で、ちっぽけな石ころだらけの島を巡って戦端を開くのでないなら
領有権問題を棚上げして資源開発は共同・互恵の原則で行う
領有権問題は将来可能な時期に平和的に解決する

など、現実的な解決法を探るしかない、と思われます。日本政府もまさか戦端を開く気はなく、現に、これまでも武力に訴えるという態度はとっていません。ただ、ナショナリズムを煽り、軍事的脅威が高まっているごとく宣伝し、軍備増強へと世論を誘導する材料として使っている..


【日本政府は現実を見ようとしない】
いろいろな例を挙げられたが、比較的最近の事例を一つ。
それは海洋法を巡る問題。2016年に南シナ海の島々を巡る係争に関して国際司法裁判所の仲裁裁定が出た時、日本政府とマスコミはこぞって中国にとって不利な裁定が出たと大喜びしたが、それを支持するのなら日本にとっても不利な結果をのまなくてはならない。日本は、沖の鳥島が日本が領有する「島」であって、そこを起点として200カイリの領海権があると主張してきたが、その主張に根拠がないことを認めないといけない。仲裁裁定のポイントは南シナ海に島はなく、すべて岩だというもの。いずれの国の200カイリの領海を主張できない点にある。そして、日本に影響があるのはその根拠で、それは海洋法にある「人間が居住できない、あるいは経済生活を維持できない岩は排他的経済水域あるいは
大陸棚を持たない」という定義だ。日本は沖の鳥島の周囲に人工物を建造したりして領海を増やそうとしてきたが、人工物をつくってもこの定義は覆せないので、まったくの徒労なのだ。

海洋法によると
島なら 20カイリの領海あり 200カイリの経済水域あり 最大350カイリの大陸棚あり
岩なら 20カイリの領海あり 経済水域も大陸棚のなし

海洋法を自己都合で解釈しても国際社会では通用しない...


【グローバル・コモンズという概念】
ほかにもいろいろ論点があったが、仲裁裁定で言及されている「グローバル・コモンズ」(人類の共同遺産)という思想に言及された。それは物事を解決していく指針として重要だなあ。「地球全体の資産をみんなで大事にしよう」ということだから。乱開発を予防するためにも、誰も排他的利益を持たない場所が増えるのはいいことに違いない。

最後に
矢吹さんのお話とは関係しませんが、南極のことを思い出しました。
南極条約の下、南極では一切の軍事利用と「平和目的」での核爆発が禁止され、領土主権も請求権も凍結されています。


お話の中のいろんなポイントを割愛しました。後日の「まとめ」をお楽しみに~。

【イベント案内】
6月4日(日)統一マダン 11時~15時 新長田 若松公園
 KOBEピースiネットもブースを出して、朝鮮高校にも高校無償化の適用を求める署名を集めたりします。ステージはとっても楽しいし、いろんな国の屋台も出ます。

6月11日 市民デモHYOGO主催の共謀罪反対のデモがあります。
勤労会館前の広場に5時集合。そこから大丸前交差点までデモ。シンボルカラーはグリーン。あらゆる市民活動の萎縮を狙う共謀罪創設にNO!

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