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核保有・開発・使用の終わりの始まり

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昔手に入れた、文字のない絵本。木下蓮三・小夜子作。

クリックして動画をどうぞ!
国連でのサーロウ節子さんのスピーチ
日本語字幕付き、約4分のわかりやすスピーチ。

【核廃絶を求める諸国とNGOの働き】
核廃絶といえば、学生時代、核兵器禁止を求める世界大会に参加するため、暑い季節は街頭に立って署名・カンパ集めの日々を送っていましたが、それから今日まで一貫してたゆまずかかわってきたわけではありません。一方、私とは違って、常に核廃絶を最優先課題として取り組んできた人々がいて、その営みに合流する若者たちもいました。多くのNGOで働く若者たちが各国外交官に会って申し入れをするなど、積極的に動いていたことが報じられています。その努力が実って、核保有国と「核の傘」を信じる諸国の意思に反して、とうとう核兵器の保有・開発自体が違法化される方向に世界は歩み始めたのです。核兵器が保有されている状態がすぐに解消されるわけではないし、現にわが政府も核禁止条約に背を向けているけれど、この大きな一歩を祝し、多くの人々の努力に感謝し、これから私たちなりにできることを探していく必要があります。

【国際条約の力】
今日の朝日新聞には関連のある小さな論考記事が掲載されています。それは地雷違法化の取組みに関するものです。1977年に対人地雷禁止条約が成立。最大の地雷保有国米国は不参加だったけれど、160を超える国が批准したことで、地雷を使用することは実質的に不可能になりました。米国の保有数も1億6千万個から5千万未満に減ったといいます(中央大学教授目加田説子さん)。すぐにめざましい変化が起こるとは限らないけれど、まったく変化しないわけではない。その先行例に続いてクラスター弾禁止条約も発効しています。いずれも保有と使用を禁じ、被害者救済を義務化している点が今回の条約と共通しています。

【日本政府の態度を変えよう】
今回の投票では122カ国が賛成。発効にはそのうち50カ国以上の批准が必要で、すぐ発効するわけではありません。でもサーロウ節子さんのスピーチにあるように、これは「核保有・使用の終わりの始まり」には違いありません。
すべての核保有国、オランダ以外のNATO加盟国、「核の傘」下にある日本などは投票自体に不参加。先行2例の場合、日本は米とは歩調を合わさず批准していますが、今回は「北朝鮮がこんな状況なのに核保有国の存在を認めない条約には絶対、反対だ」(外務省幹部)という態度。岸田外相は、最初は参加に意欲的だったのに、立場を変えて、「核保有国と非保有国の対立を深めるから」参加できないと言いました。

核の廃絶を求めて賛成票を投じた国々と積極的な役割を果たしたNGOの営みの成果をさらに前に進めるために、私たちの政府に被爆の苦しみを知る国の立場に立ち切ることを求めていくことや核兵器の反人道性を若い世代に具体的に伝えていくことなど、できることに取り組んで、この潮流をもっと大きくしていかなくては。

参考:
核保有国:米、ロシア、中国、イギリス、フランス
     インド、パキスタン、イスラエル、朝鮮
「核の傘」依存国:日本、ドイツ、韓国、ポーランド、イタリア、カナダなど
「核の傘」非依存国:インドネシア、オーストリア、メキシコ、ブラジル、南アフリカ、スイス、スウェーデン、エジプト、コスタリカなど


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木下ご夫妻の絵本『ピカドン』には、原爆が投下されたその日の人々の暮らしの様子とともに、記憶しておくべき想像を絶する光景が収められている。
これは、「ピカ」と閃光が閃いて「ドン」と衝撃波が来て、ひとが一瞬にして姿を変えた場面の一つ...もっと凄まじい光景の描写もあるがブログで公開するのをためらった。
手に取ってみたい方は、図書館で請求するかブログ管理人にメッセージをください。
タイトル 『ピカドン』 
作者 木下蓮三・小夜子 
発行元 ダイナミックセラーズ
定価 1500円

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