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東北アジアの平和は遠い?

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新長田駅前。子どもに混じって一緒に水遊びしたい猛暑だけど、なぜか入ることはできなかった...

【連続学習会、ついに終了】
2016年9月から隔月で6回にわたって開催してきた「東北アジアの平和をつくる」連続学習会がとうとう終わりました。
KOBEピースiネットという弱小団体が康宗憲(カン・ジョンホン)さんと矢吹晋さんという東北アジアの政治経済に通じた得難い研究者をお呼びでき、毎回約40名の市民とともに多方面の学習ができたことは、それだけで大きな喜びです。

市民が賢くなって声をあげていかない限り、この国の未来が危ない、という意識がだんだん広がってきていて、学習会、講演会が常時どこかで盛大に行われています。でも、そんな市民の中でも「中国・朝鮮脅威論」に傾く人々は少数派であるとは言えません。

一週間前の土曜日、辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動の定例アクションに参加しました。その時私のほうに近づいてきた男性が「俺はね、非武装中立しかないと思てんねん。」と言うので、あら、懐かしいフレーズ、と思って喜んでおしゃべりしていました。1970年代頃まではよく耳にしたものでしたから。ところが、この方、私が「中国脅威論なんかにやられて軍備増強を認めたらだめですよね」と言ったとたん、態度が変わり「いやいや、中国は大嫌いや。ぶつぶつぶつ」と言って遠ざかっていかれました。え~、非武装中立はどうすんの~!

平和をめざす市民仲間の中にもある程度浸透しているかに思われる中国・朝鮮への不信感、嫌悪感のようなものを客観的に眺め、調べ、庶民が安心して暮らせる、少なくともキナ臭くない未来をどうしたら引き寄せられるか、それをじっくり考えたい、というのが私たちが連続学習会にかけた希望でした。

さて、どうだったでしょうか。ここであっさりとひとまとめにすることは私、Peace14の能力を超えています。第六回の内容をまとめることすら難しいと感じます。すべてを振り返って、実践(市民仲間との対話)に役立つ問答集をつくることにしています。ブログを読んでくださっている皆さん、連続学習会に参加された皆さんにもその作業に加わっていただければ、より充実したものをつくることができると思います。当会メンバーからそんな声がかかったら、ぜひご協力をお願いいたします。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!皆さんから出された質問と講師の回答も活かしていきたいと思います。


【歴史認識問題の根っこは】
7月30日の第六回学習会で矢吹晋さんが強調された論点の中から、とても大事でありながら言及されることが少ない点を一つだけ挙げておきます。それは「日中戦争はいつ始まったのか?」という問いです。日本政府は戦中・戦後を通して、今に至るまで、一度もいかなる公式文書においても中国と戦争をしたと認めていないという事実(「日中戦争」というフレーズを使う政治家はいるけれど)。ずるずる拡大させた戦線が英米をはじめとする多くの国を敵国とする戦争に至り敗戦を迎えた。これは否定できない。天皇の「終戦の詔勅」では「四年間の戦争を終える」となっていることから、真珠湾攻撃以降の戦争のみを開始・終結したことになっている。が、その戦争(太平洋戦争・大東亜戦争)に盧溝橋事件から始まる「日中戦争」(いくつかの「事変」の連続)も含めるとすることで、太平洋戦争以前のすべての戦争(事変)も終わったことにしているだけだという、この態度が歴史認識問題の根幹だと、矢吹さんは言われます。事実、日本は中国に宣戦布告せず、中国の宣戦布告は無視。交渉するに値する政府ができるまで相手にしない、としています。

私たちが耳にする「日本は悪くなかった、侵略戦争ではなかった」派の意見にはいくつかのパターンがあります。個々の史実を否定するもの、加害の規模を小さく言うもの、などもありますが共通しているのは、日本会議の主力部隊、青年会議所作成のDVD『誇り』などで展開されている次のような見解です。
「日本は白人の支配からアジアを解放するために戦った。」
「中国はちゃんとした統治能力がなく、放っておいたら欧米の植民地になりそうだったのだから日本が出ていくことは当然だった」

これが根底にあるなら、一切の侵略批判は一蹴されるわけです。
存在する他国の政府を「一人前ではない」として、呼ばれもしないのに200万規模の兵員を送り込み、内政に干渉し、張作霖のような有能な政治指導者は殺害する。これを侵略ではないとするのは、相手を独立した主権国家と認めていればできないことです。主権は存在しないのだから主権の侵害=侵略もない。このような、過去の自らの認識が誤りであることを認めない日本を中国が信用できないのは当然でしょう。だからこそ、歴史認識問題が現在および将来の日中関係にも影響するわけです。
政府の公式見解が国際社会向けの体裁を整えて発表されるたびに閣僚の妄言(本音)がぼろぼろ出てきてまた不信を買うことを繰り返してきたのも、「朝鮮も中国も一人前の主権国家じゃなかった」という根本認識が正されていないからだ、と考えればわかります。

(参考)
国際社会で認めてもらうために必要だった表明
1986.09/16] 中曽根康弘首相、太平洋戦争は「間違った戦争で、侵略の事実はあった」、日中戦争についても「侵略は否定できない」
1991.05/03] 海部俊樹首相シンガポール演説、「わが国の行為をきびしく反省」
1993.08/04] 河野洋平官房長談話、「慰安婦」問題で「強制性」認め、謝罪
1993.08/10] 細川護熙首相、「侵略戦争」発言
1993.11/07] 細川首相、「植民地支配」「加害者」として反省
1994.05/09] 羽田孜首相、「侵略行為や植民地支配」反省発言
1995.08/15] 村山富市首相談話(閣議決定)~「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。……この歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします」

首相の「反省」発言を否定する閣僚の発言の数々
1986.09/ 藤尾正行文相~「日韓併合は韓国にも責任」発言→辞任
1987.04 ~ 05/ 奥野誠亮国土庁長官~「侵略否定」発言→辞任
1994.05/04] 永野法相、南京大虐殺はデッチ上げ発言→辞任
1994.08/12] 桜井環境庁長官、「侵略戦争」否認発言→辞任
1995.08/09] 島村宜伸文相、「侵略戦争は考え方の問題」発言
1995.11/13] 江藤隆美総務庁長官、朝鮮植民地支配合理化発言→辞任

こんな政治家が育つ余地がないほどに全国民的に歴史認識を正していくことがこれからも課題になると思われます。村山談話以降は逆に「侵略じゃなかった」という若手政治家が育っている-育てられているという状況。


【敵を作らないことが政治家の責任】
中国が怖い。今の朝鮮は本当に怖い。ICBMが発射される前に攻撃できる能力をつけられるよう提言していく(新防衛相)...こんな発言が野放しです。
軍事的にのみ対応しようという姿勢はトランプ政権でさえとっていません。トランプ大統領のタカ派発言の一方で、ティラーソン国務長官は「我が国は朝鮮の敵ではない」「対話を望む」とも言っています。(過去の態度と矛盾していますが)
アメリカが通常兵器で先制攻撃した場合も朝鮮は核兵器で報復すると金国家主席は表明しています。中国もロシアも核保有国の団結よろしく新たな制裁決議案に賛成しましたが、「朝鮮半島有事」の際に影響を受けないはずのない日本は大国の尻馬に乗っていて安全を確保できるでしょうか。アメリカが軍事的に動いたら日本はどうなる?朝鮮は「米国が武力で介入するなら」と言っていますから、武力介入を辞さないタカ派勢力こそ日本にとっても脅威です。米国にも朝鮮との対話を望む潮流があります。韓国世論の8割は文大統領の対話路線を支持しています(6月世論調査)。日本も朝米対話を強く要請すべき立場にあります。日本は朝鮮を敵視していない、と言わない政府は無責任です。「国民の皆さまをお守りします」と言った安倍さんに、敵をつくらないことこそが国民を守る道だという当たり前のことを主張していかねばなりません。


【イベント】
定例アクションについては前回の記事を参照してください。

●ドキュメンタリを観て平和を考えるシリーズ 主催:KOBEピースiネット
第一回 「9条を抱きしめて」(ベトナム戦争を体験したアレン・ネルソンさんの9条への思いから学ぶ)
8月25日(金)19時~21時 神戸生活創造センター セミナー室A
 JR神戸駅 南東へ徒歩3分のクリスタルビル5階 無料


● 沖縄連帯 アベやめろデモ 主催:市民デモHYOGO
  沖縄で翁長知事支持・辺野古基地建設阻止のための県民大会が開かれます。呼応して神戸でも民意無視、憲法違反・行政私物化のアベ政権に対して退陣を求めるアクションが計画されています。前回の記事で安次富さんからも要請があったことが報告されています。その提案への賛成の声が寄せられ実現することに。
8月12日(土)14:30~16:00
出発:花時計前(三宮南へ徒歩5分、神戸市役所北側)
デモコース:フラワーロード北上→三宮センター街西進→鯉川筋南下→大丸前解散


● 8・15平和のための市民の集い 第32回 戦争を起こさせない市民の会主催
開場12時45分 開会13時15分
あすてっぷ神戸 (JR神戸北側徒歩6分) セミナー室
問題提起:山城博治さん、知花昌一さん 
協力金1000円


●「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」参加団体・個人の交流会
戦争法への取組みから育ってきた阪神間の市民団体・個人のネットワークをこれからもしっかりと育てていくために計画されました。
8月19日 15時~20時 
第一部(羽柴弁護士のお話し)と第二部(参加団体紹介・アピール)
神戸市勤労会館2回多目的ホールにて
第三部 懇親会
  サロン・ド・あいりにて(参加費2000円)
予約は所属団体連絡係または saltshop@kobe.zaq.jp (高橋)まで


●憲法を活かす1万人意見広告運動・兵庫 実行委員会
8月31日(木) 18時30分~20時30分
神戸市勤労会館 7F大ホール
提起:羽柴 修さん(9条の心ネットワーク)
  目標は11月3日に神戸新聞に憲法を守り活かそうという意見広告を掲載することで、そのために広く賛同金を集めるための取組みです。団体・個人を問わず参加でき意見を言えます。

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