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平和をめざす神戸市民のアクションを大きく育てるために力を合わせましょう。

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基地も核もいらない!

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辺野古での基地建設に反対する沖縄県民大会に連帯して神戸でも集会とデモを行いました。沖縄は4万人以上の参加で成功!

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神戸では市民デモHYOGO主催で、参加者は約100人。当会メンバーも参加しました。
集会で発言するアメリカ人の父をもつマシュウくん。「ネブラスカの基地に行ったとき原爆を落とした爆撃機エノラ・ゲイが賞賛されていることに強い怒りを感じた。原爆が米兵の命を救ったという見方は間違っている。..米軍が日本を守っていると思っている人も(悪い人ではないけれど)間違っている。辺野古にできるかもしれない基地は日本を守るためのものではなく、攻撃専門の海兵隊の基地。関心を高め、日本に基地はいらないという声をあげていきましょう」(要旨)


【広島・長崎から核廃絶を求める声】
広島・長崎の平和祈念式典に合わせて核廃絶を求める人々の動きを記事にしようと思っていましたが、『核大国ニッポン』(8月6日発行 堤未果著、『もう一つの核なき世界』増補版、小学館新書)など読んで核の問題の複雑さにしばし立ち止まっている間に時間は流れ....でも気力を集めて書いてみましょう。

2017年平和祈念式典での平和宣言、誓いなどの全文は以下のリンクでご確認ください。


広島市長の宣言 
広島平和宣言はここ

広島 子どもの平和の誓い
子どもの誓いはここ

長崎市長の宣言
長崎の宣言はここ
このサイトで!長崎の平和宣言への「賛同」クリックもできます!

長崎 被爆者代表のことば
被爆者のことばはここ

★ 広島 子どもの平和の誓いは被爆50周年の1995年に初めて登場。「こども平和のつどい」で世界12の国・地域から集まった子供たちが話し合った結果を平和への決意として発表しました。その後も「子どもピースサミット」として継承されています。
今年は広島の小学生20人が学校でおそわったことや祖父母の被爆体験の話などを出し合って話し合った結果を市教委がまとめたそうです(中國新聞記事)

★長崎の被爆者代表は今年初めて公募で選ばれました。写真展を開催して原爆の実相を伝え続けてきた深堀好敏さん(88)。深堀さんは米国でも写真展を開催し、大きな反響を呼んだそうです。

★広島、長崎の市長が発表した平和への誓いではともに、核廃絶条約に日本政府が背を向けていることをはっきりと批判しています。<「核の抑止力」論で世界を安全にすることはできない、現在核の傘にある日本も廃絶への歩みを共にするべきだ..東アジア非核地帯構想を進めるべきだ。>

★このような宣言に対して安倍首相の演説は、「核廃絶は核保有国と一緒に歩める方法でなければ実現できない」と、核兵器禁止条約不参加の理由としてあげたことを再び持ち出しています。核保有をやめる意思のない国々と一緒に、核の傘から抜ける意思のないまま、どうやって廃絶に向かって歩んでいけるのか謎です。そして原発は手放さないとの意思表明かと思ってしまうのですが、昨年も今年も首相スピーチは、目指す世界として「核なき世界」と言わず、「核兵器なき世界」としています。


【核兵器と核の平和利用】
長崎の市長による平和宣言では、福島の原発事故の犠牲者への言及もあり、被爆者代表は原発依存ではなく自然エネルギーに転換すべきだとも訴えています。「平和利用」でも核と人類は共存できないとの認識が広がっています。

乗松聡子さん主宰のピースフィロソフィーセンターのウェブサイトにはしばしば物事の背景を説明する得難い論説が掲載されます。
たとえば2012年の論考にあたってみましょう。田中利幸さんの8月8日の講演録です。
演題:
「日米政府による原発推進と核兵器政策は最初から表裏一体のものであった」

全文はここ

驚くべきことが書かれています。被爆体験の苦しみを「和らげる」方策として「広島に原発をプレゼントしよう」という案があったとか。平和のためにも使える核が兵器として使われて苦しみを与えたことは悲しいことだ、これからは人類の幸福のために核を使おう、という論理が被爆地でも一定の「理解」を得たことが記述されています。あんなにむごい結果をもたらしたものだけれど100%の悪ではないと思わせたかったのでしょう。
今では原発は核兵器の材料プルトニウムを作り出すもので、だからこそ日本の核武装論者が原発をやめたくないのだということはよく知られていますが、原水爆禁止運動の初期はそうでもなかったのです。原水禁国民会議が正式に「核の平和利用に反対」の立場を表明するのは1969年のことでした。
社会主義世界体制といわれるものがあった冷戦時代、社会主義国の核はよい核、という議論もありました。平和運動の参加者がすべて体制変革運動をしているつもりとは限らないので、このような議論はみんなに受け入れられるものではなく、運動は分裂してしまいました。


【すべての国の核を廃絶するために私たちがすべきこと】
今ではアッチの核は悪い核、コッチの核はよい核という主張は少なくとも平和運動の中ではきかれなくなりました。ただ、よくても悪くても必要ではないか、という意見は昔より増えているかもしれません。核抑止論を支持する世論は49%、支持しない世論は46%で拮抗しているとか(2010年中日新聞面接調査の結果)。唯一の被爆国日本の話です。
核兵器がここまで発達してしまった現代、どうやって安全を保障できるのか?
世界の核保有状況をざっと見ると

世界の核弾頭

核弾頭の数(概数)は(2016年7月):
ロシア 7300 (解体待機 2800)
米国 7100 (解体待機 2500)
フランス 300
中国   260
イギリス 215
パキスタン 110~130
インド 100~120
イスラエル 80
朝鮮人民民主主義共和国  8

出展:・"Nuclear Weapons: Who Has What at a Glance". Arms Control Association. July 22 2016

圧倒的にたくさんの核を持っている大国によって核を持たない国がいいように破壊され(イラク、アフガニスタン、リビア..)、理不尽に攻撃した国が決して国連の制裁を受けないという現状です。そうなると、ほかの国は持つな、持ったら許さない、という主張に説得力は期待できません。だから拡散します。脅かせば脅かすほど核開発を頑張る国も出てきます。
私たちはいかなる国の核保有にも核開発にも反対します。だからこそ、核保有国が「先制核攻撃はしない」約束をし、率先して自国の核廃棄の努力をすることを求めます。
今、アメリカは、オバマ前大統領が検討していた核先制不使用案が実現しなかったのは米軍部の反対のほか日本などの同盟国が抑止力の弱まりを理由に反対したことが大きな理由だとしています(8月5日琉球新報)。
...といったいろいろなことを考え合わせると、やはり日本政府への働きかけを強めることが私たち日本の市民のなすべきことになりそうです。


【何かいいアプローチはないものか】
核の傘に入らず独自開発もしていないキューバやベネズエラの場合は地域の協定(トラテルロコ条約)に参加することを安全保障の基盤の一つとしています。この協定には、協定参加の中南米諸国に対して核保有国は核攻撃も核による威嚇もしないことを保障するとの付属議定書があり、すべての核保有大国(ロシア、アメリカ、イギリス、フランス、中国)がこれに署名しています。中南米14か国が調印し1968年に発効。
核保有国が増えてしまっている現状に立って人類の早すぎる滅亡を避けるには、このような地域的な核不使用協定は考えてみるべき選択肢ではないでしょうか。そのようなステップは、たとえば東アジア非核地帯構想を実際に引き寄せる力になるかもしれません。


   想像力よ、めざめよ!

【8月のアクション in 神戸】
● 定例
・来週の木曜定例アクションはお盆のためお休みです。
・19日の土曜の定例アクション(辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動)は通常行い通ります。マルイ前、13時~14時。
・ピースキャンドルこうべ(街角平和の歌声アクション@JR元町駅前、18:45~)も休みません。

● 平和のための市民の集い(戦争を起こさせない市民の集い主催)
8月15日(火) 13時15分~
あすてっぷ神戸 (JR神戸北側徒歩6分) セミナー室
問題提起:山城博治さん、知花昌一さん
協力金 1000円

● 「This is a オスプレイ」上映会 
8月18日 18・18 18:00~20:00
森の映画社製作(影山あさこ・藤本幸久 共同監督)
会場:神戸YWCA会館 5階チャペル
主催:YWCA
会費:1000円

● 「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」参加団体・個人の交流会
戦争法への取組みから育ってきた阪神間の市民団体・個人のネットワークをこれからもしっかりと育てていくために計画されました。
8月19日 15時~20時 
第一部(羽柴弁護士のお話し)と第二部(参加団体紹介・アピール)
神戸市勤労会館2回多目的ホールにて
第三部 懇親会
  サロン・ド・あいりにて(参加費2000円)
予約は所属団体連絡係または saltshop@kobe.zaq.jp (高橋)まで

● ドキュメンタリを観て平和を考えるシリーズ 主催:KOBEピースiネット
第一回 「9条を抱きしめて」(ベトナム戦争を体験したアレン・ネルソンさんの9条への思いから学ぶ)
8月25日(金)19時~21時 神戸生活創造センター セミナー室A
 JR神戸駅 南東へ徒歩3分のクリスタルビル5階 無料

● 憲法を活かす1万人意見広告運動・兵庫 実行委員会
8月31日(木) 18時30分~20時30分
神戸市勤労会館 7F大ホール
提起:羽柴 修さん(9条の心ネットワーク)
  目標は11月3日に神戸新聞に憲法を守り活かそうという意見広告を掲載することで、そのために広く賛同金を集めるための取組みです。団体・個人を問わず参加でき意見を言えます。


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