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効かないクスリ

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萩。ああ、もうこんな季節なのですね~

【有害無益なミサイル発射対応訓練】
この訓練を批判するアクションが当初の予定を延期して14日木曜に行われた。あちこちでそんな訓練が行われているらしいが関西では西宮市が17日に予定している。20数人が武庫川団地駅前に集まり、ポスティングと駅前でのチラシ配布に分かれて、対話で解決を!ミサイル発射に対する訓練などの危機感煽りをやめて!と批判。道行く人との対話も追求しました。チラシを受け取る人からは「(反対アクション)がんばって」「頭かくす訓練ってアホやなあ」などの反応があった。中には「怖い、怖い、相手は何言うてもわからんからな」と言って逃げる人も。今世界が確認しつつあるのは圧力も制裁も朝鮮の核開発を止める上で効果はなさそうだ、ということ。
これまでの「圧力に屈するまで口をきかない」路線から本当に有効なアプローチに転換するのは早いほどいい。


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世界にこんな写真が報道されて(BBC)、恥ずかしい…

【問題の根っこにある朝鮮戦争】
何が朝鮮を核武装に向かわせたのか。それは米国の朝鮮敵視政策だが、その始まりは朝鮮戦争だ。朝鮮が38度線を越えて軍をすすめたのは、ジュネーブ協定で統一選挙を行うと決まっていたのにアメリカがそれを無視して38度線から南だけの単独選挙を強行したから。現在の対立の根っこである朝鮮戦争はそうして始まり、まだ休戦となっているだけで正式には終戦には至っていない。米国軍需産業にとっては米韓合同軍事演習などの「必要性」は少なからぬ利益の源泉なのでこのキナ臭さをいつまでも維持したいのだろうが、朝鮮の軍事力はおおかたの予想を超えるスピードで飛躍的に育ってしまった。
圧力としての制裁は少なくとも対症療法のつもりかもしれないが、この「クスリ」の効き目には期待できないというのが専門家の一致した見解だ。朝鮮の核武装という「病理」をなんとかしたいなら根本原因である米朝の敵対関係を転換するしかない。(朝鮮のミサイル実験がこわいと言う人がはるかに強力なアメリカの核をこわいと言わないのは、日米関係は敵対的ではないと信じているから)朝鮮戦争を正式に終わらせて~!日本の政府にも米国にそういう働きかけをしてもらいたい。それが日本にできる外交努力ではないだろうか。


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武庫川団地駅前のいちょうに実がいっぱい!

*当会の9.16.特別企画「ケニアから見た平和―国際協力の現場から」レポート*

自己紹介の後、たくさんの写真を交えながら報告をしてくださいました。概要をレポートします。

【平和とは?】
平和とは?暴力とは何かをまず考える。①直接的暴力②構造的暴力(様々な制度などにより人権が守られていない状態)③文化的暴力(ブルカの着用禁止といったアイデンティティの発揮を妨げられる状態)消極的平和は、戦争をなくそうという取り組み。積極的平和とは、直接的暴力だけでなく、構造的暴力や文化的暴力をなくしていく取り組み。

【ケニアってどんな国?】
ケニアでは、国民国家の条件である、安全保障・自由・法律・正義・社会保障といったものが不足している。ケニアは赤道直下なのでまず暑い。ビクトリア湖という大きな湖の環境汚染がひどい。47の郡に分かれ、カカメガ郡の西のほうのワシアンカラ村に入った。1614世帯8203人の村。ケニアは日本の1.5倍の面積の土地に4725万人が居住。100年前の人口が700万人だったので、人口が急増しインフラが追い付いていない。100くらいの民族が居住。あいさつが「あなたはどこの部族か?」で始まるほど大事。民族対立も起きやすい。言語はスワヒリ語だが、田舎にも英語が通じる人がいる。1963年に独立。通貨はシリング。感覚的には1シリング10円くらい。宗教は伝統宗教が多く、カトリック、イスラムが次ぐ。

【国際協力プロジェクトに従事】
カカメガプロジェクトに従事した。支援には、緊急人道支援と開発支援があるが、後者。その中のコミュニティ開発の分野。村に欠けているもの調べてフォローする。ODAを使っているので公益性が求められる。内容は①エコサントイレの導入②水道システムつくり③改良かまどの導入④農業開発⑤女性のエンパワメント。
① 学校のトイレが不衛生。スウェーデン製のエコサントイレを建設。半年使用し灰をかけておくとさらに半年で乾燥し、無臭の有機肥料になる。「下痢の子が減る」と言って説明し設置。
② こどもが往復4時間かけて水汲みしている状態。手掘りの井戸があるが、15メートルくらいで不衛生なもの多い。100メートルの深さまで堀り、タンクにあげて180世帯に水道管で水を供給。電気代が不当に請求されるので節電のため太陽光パネルや良質のメーターを設置。政府に工事を依頼すると20年待たされるので、スタッフが自ら工事。
③ 村のおきてで女性は木を植えると子どもを妊娠しなくなると言って禁じられていた。女性は遠くまで薪を取りにいかなければならない。女性の長老を説得。自ら木を植えてもハンサムな子どもが生まれることを示し、タブーがなくなった。マリンガの苗木を育て薪を遠くまで取りに行かなくても済むようにした。現金収入も得た。かまどは3つの石の上に積むだけのものだったので、煙がすごく女性が泣きながら炊事をしていた。鍋とかまどの隙間をなくしたり煙突で煙を逃がすシステムを現地の人と一緒に開発。その女性はほかの家のかまども作っていた。

【見えてきた問題】
いろんな問題を感じた。①植民地時代にイギリスが金を採掘。今でも砂金が取れるため、住民の許可を得ずに政府の許可だけを得て業者が採掘している。農地が水浸しになり使えなくなる。
②ムラ政治の弊害。長老が悪いことをしても見逃される問題。③モンパサの要塞という世界遺産も保存されておらず子どもたちがサッカーでボールをぶつけていた。④鳥の締め方が残酷⑤警察が機能していない。交通事故にあったが警察に行こうと相手に言っても「金をとられるからやめてくれ」と言われ、ほかの人が仲介に入るとか。⑤国際機関が関わって作った「レイプは犯罪」という看板自身がショッキングな内容だった。良かったことは、大統領選挙の不正が3度目でやっと裁判所によって認定され、10月17日に再選挙が行われることになったこと。現職側が選挙のシステムをハッキングし、開票後もシステムが継続した結果、人口よりも多い票数が明らかになったため。

【まとめ】
エンパワメントは、実践的なニーズ(安全な水がないとか)だけでなく、戦略的なニーズ(タブーに縛られて女性が木を植えられないとか)にもこたえる必要がある。どんなに時間がかかっても村民自身が経験することが大切。村民はとても政治が大好きで話し方を知っているのでそれを活かすことができないかと思った。これからしたいことは、キテンゲという伝統布があり、ワックスプリントでバッグとかいろんなものを作っている。優れた縫製職人もいる。彼らの製品を販売して生活支援をしたいし、優れた文化を日本の人にも知っていただきたい。(実物の紹介あり)

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アフリカの伝統布、キテンゲで作られたバッグ

【質疑応答】
―2007年にケニアに行ったので現在の状況をもっと知りたい。プラスチック規制とか。根本的には公衆衛生教育とか循環を考えるとか、人づくり・教育が大切ではないか?
・9月からプラスチック製品が禁止となった。ビニール袋などが環境破壊を引き起こしたため。しかし代替製品の開発を伴わないのでNGO活動にも支障が出ている。教育の大切さは同感。ただ、ODAの事業なので3年で結果を出すことが求められた。3年で意識改革は難しい。明日のことを考える生活スタイルになっていないところで壁を感じた。
―飢餓は?病気は?スラムの比率や教育制度は?
・ケニアの北部では乾燥地帯があり、イスラム過激派がリクルートしているとのことだったので、飢餓があったかもしれないが、私の入った地域は川・木々、フルーツもあり何とか暮らしていける地域だった。病気は、腸チフス・マラリア・コレラといった感染症が多かった。教育は有料。1年生から8年生まで。家庭の事情で進級できない子も多かった。一部が高校に、そのまた一部が大学に進学。奨学金制度はあったが5%の自己負担分の支払いに困っている人がいた。
―サファリツアーでケニアに行った。ホテルで暮らしたので現地の人たちの役に立つのか疑問だった。
・観光業がもっと盛んになってほしいが、賄賂が多いので人々の暮らしの改善になるかは疑問。
―アフガニスタンのような部族国家というのはあるのか?
・部族ごとで政治をしているというのはなかった。    以上、文責 H.T.


*平和をめざすアクション・イベント紹介*
【当会主催イベント】
ドキュメンタリから学ぶ平和 第二回「うりずんの雨」(変更の可能性あり)
10月27日(金)19時~21時
場所 神戸生活創造センター セミナー室A
参加費  なし


【仲間の取組み】
● 木曜定例アクション 毎週木曜 3時~4時半 三宮マルイ前

「安保法制に反対する市民の集い」を中心とする、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の仲間たちが道行く市民たちにトークやチラシ配布でアピール。飛び入り歓迎。

● 土曜定例アクション 毎週土曜 1時~2時 三宮マルイ前
「辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動」と賛同する市民が一緒に、辺野古の海の埋め立てに反対し、沖縄のことをみんなで考えようとアピール。三線のしらべも。

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先週土曜に「神戸行動」さんの定例アクションは156回目を迎えました!毎週、毎週、毎週...

● 毎月第三水曜 街角歌声アクション 18:45分から JR元町駅 東口 南側
「ピースキャンドルこうべ」と飛び入りの市民が平和を呼ぶ歌を次々と歌うアクション。
次回は9月20日。
 

● 「標的の島 風かたか」上映会
17日(日)10時~と13時半~の2回。
場所 神戸市勤労会館 2階 多目的ホール
参加費 当日券1000円
主催 神戸上映実行委員会
  

● 憲法ひょうご 第19回ピース・セミナー
9月20日(水) 19時~20時半
講師 西澤 暲(あきら)(フリーアナウンサー)
「神戸空襲に思う いま改めて平和への願いを語る」
参加費 500円


● 「わたしの協力、わたしの挑戦」(新長田まちなか勉強会第34回)
9月24日(日) 13時~(ガザ編) 15時(ケニア編)
報告は今日の当会主催ケニア報告会と同じく多田茉莉絵さん
場所 どろアトリエ(アスタくにづか5番館2階)
参加費 500円


● 中野晃一講演会
演題 「アベ政治をやめさせるとき社会は変わる」
9月30日(土) 14時~17時
場所 兵庫県民会館 けんみんホール
前売り券 500円 当日券 800円  キッズスペース、手話通訳あり
主催 市民が変える政治とくらし 中野晃一講演会実行委員会
連絡先:090-3652-8652 高橋 saltshop@kobe.zaq.jp

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