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銃が蔓延する社会

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樹形のフラクタル。全体の姿が細部でも反復されている。葉にも樹形の葉脈がある。

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思想のフラクタル。平和の思想・暴力の思想も、個人のレベルで、社会のレベルで反復される。

【ラスベガス無差別銃撃だけじゃない】
9月31日にラスベガスで起こった事件は史上最悪といわれる。59人以上といわれる死者と500人以上の負傷者の数によって。だが犠牲になる人の命はひとりに一つ。過去の銃撃事件の犠牲者も最悪の事件の犠牲者に違いない。
アメリカには政治的な暗殺の犠牲者も多い。20世紀に入ってからだけでも
ジョン・F・ケネディ大統領、マルコムX、キング牧師、ロバート・ケネディ司法長官...

民間人が所持する銃の犠牲者は、ここ数年は毎年3万人を超えているという。10月3日付けガーディアン紙によると、最近の1735日間に発生した不特定多数を標的とする銃撃事件は1516件発生している。(データ出典:Gun Violence Archive

➡ Gun Violence Archive)

2013年以降の小学校での銃撃事件も多発(25件以上)している。

米国人100人につき個人所有の銃は88.8丁。
1000人いれば880丁の銃がある。2丁以上保有している人は22%、個人所有の銃の合計は
2億7千万丁。これほどの銃が個人所有されている国はほかにはない。


【銃蔓延の背景】
ついつい銃製造販売業者の利権保護のために銃規制ができないでいる、という説明に傾くが、アメリカの一般の世論も規制を巡っては二分されている。銃の所有を権利として主張する考え方も根強いようだ。
そんな考え方が法的に確立されたのは1789年のこと。その年、アメリカ建国時の憲法に銃を保持する権利を認める修正条項(Second Amendment)が追加された。
「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。」とある。
この規定の解釈は一様ではなく、変遷してきているが、現在は「人民」個人が自衛のために銃を保持することが一定の条件のもとで認められている。

建国した当初から中央政府の警察力が全国に及んだわけではなく、無法地帯もあったため、自衛のための民兵、州兵という考え方が許容され、それが個人にも拡大された格好だ。銃規制反対派は、「わが身は自分で守る➡そのための銃の保持は憲法が認める権利だ」という。


【銃の普及でアメリカ社会の安全性は高まったか】
統計データがある。

2012年の銃発砲事件-正当防衛が259件、殺人は32倍の8342件。
非営利のこの団体の調査によれば、個人が保有する銃が自己防衛のために使用されることは滅多にないという。少し脱線するが、同じサイトに2015年に男性が殺害した女性は1600人を超え、その主な凶器は個人所有の銃だとする記事もある。
(出典:Violence Policy Center)


普段銃を見かけることのない日本では想像を絶する事態だ。

銃の蔓延と社会の安全性との相関関係はどうなっているのだろう?
2013年9月14日、銃の所持と殺人の間には、確実な統計的関連性があるとする研究報告が、米国医師会雑誌に発表された。研究は30年間、全米50州を対象に行われたもので、銃の所持率が1%上がるごとに、殺人率が0.9%上がるとされている。


【国を守る方法】
安倍首相はよく「国を守る」決意を語るが、日米同盟の強化(自衛隊の米軍指揮下での強化)以外の方法について語ったことがない。民進党の代表、前原氏も「緊張が高まる情勢の中で日本を守るのは自衛隊と日米安保条約」と言う。このふたりは「守る=軍事力で対応する」こととしか考えていないようだ。あの戦争のことは記憶から消えている?

朝鮮はどうだろうか?世界の軍事大国アメリカの威嚇に対して独自核武装の道を突き進んできた朝鮮。軍事的威嚇には軍事的抑止力を、という理屈だ。銃をもつ悪者には銃をもって身を守ろうとするアメリカ人と同じように、現代世界に蔓延する力の論理に立っているだけで、そんなに特殊な考え方ではないだろう。米国、朝鮮、日本の「統治責任者」はみんな同じ考え方をしているわけだ。
そのうちの誰かが暴走したとき、まっさきに犠牲になるのは朝鮮半島と日本に暮らす人々なのに。

銃はアメリカ社会から犯罪をなくす役には立たず、逆に世界に類のない銃犯罪大国にしている。この現象を世界の問題について類推するのは不適切だろうか?武力にたよる「解決法」は大量殺りくをもたらすばかりだろうし、それは誰にも簡単に想像できること。だから、国際政治の場ではトランプ大統領と安倍首相以外は対話の重要性に重きをおいたメッセージを発している。
戦争に至れば取り返しのつかない犠牲を出し、そうならない場合、その資源は庶民にとってはまったくの浪費となり、人々のための福祉を犠牲にするばかりだ。近隣諸国に敵意を抱かず、敵意を抱かせるようなことをせず、諸国との友好と互恵の経済関係を築くことで安全を保障する道を求めたい。


【衆議院選挙】
日本は今日衆議院選挙の公示日を迎えた。アメリカと一緒に力の論理で突き進む道、軍備増強一辺倒の道を日本に進ませるのかどうか。少しでもブレーキをきかせることができるのかどうか。貴重な一票を大切に使いたい。

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【当会主催イベント】
ドキュメンタリから学ぶ平和 第二回「カメジロー」(変更になりました!)
10月27日(金)19時~21時
場所 神戸生活創造センター セミナー室A
参加費  なし


【仲間の取組み】
● 木曜定例アクション 毎週木曜 3時~4時半 三宮マルイ前
「安保法制に反対する市民の集い」を中心とする、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の仲間たちが道行く市民たちにトークやチラシ配布でアピール。飛び入り歓迎。


● 土曜定例アクション 毎週土曜 1時~2時 三宮マルイ前
「辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動」と賛同する市民が一緒に、辺野古の海の埋め立てに反対し、沖縄のことをみんなで考えようとアピール。三線のしらべも。

● 毎月第三水曜 街角歌声アクション 18:45分から JR元町駅 東口 南側
「ピースキャンドルこうべ」と飛び入りの市民が平和を呼ぶ歌を次々と歌うアクション。
次回は10月18日。 

● 目取真俊講演会 市民デモHYOGO主催
10月14日 15:00~18:00 神戸中華会館東亜ホール
参加費 500円(学生・低所得者 300円、高校生以下無料)
連絡先: 高橋 090-3652-8652
沖縄の新基地建設阻止の闘いの現状、その本質的な意味を確認できるお話しとなります。
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