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平和をめざすリアリズムを!(1)

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夏休み、と称して8月下旬に鳴門の渦潮を見に行きました。瀬戸内海に流れ込む潮と太平洋に流れだす潮のぶつかり合いからダイナミックな渦潮もようが生まれていました。

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あの渦の真ん中に入ったら海底まで行けるのかな?そのあとはどうなるのなか?と試しようがないことを夢想。

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前回更新時からいろんな重大ニュースがありました。一喜一憂するのではなく、平和をめざす大きなうねりをどうつくっていくか、に心を集中して、少しずつでも、現実を踏まえた平和への歩みを進めていきたいものです。志を貫きながらリアリストになりきることは、日本の市民運動の課題ではないでしょうか。(ロマンチストのつぶやき)

【沖縄のリアリスト】
まず翁長知事をあげたいと思います。腹の底からわいてくる怒りを相手にそのままぶつけるのではなく、理を尽くし手順を踏んで、県民の合意を大切にして一歩ずつ進んでおられます。進めるのは県民の意思と闘いがあればこそで、その協同が沖縄の闘いの強みではないでしょうか。もともと、政治家は国や当該地域の分断ではなく合意形成に励むべきものだとの信念がおありです。

翁長知事は検証をていねいに行ったうえで確信を持って前知事の埋め立て承認を取り消したので、その主張が福岡高裁那覇支部という司法の場であのように無残に否定されることには「あぜん」としか言いようがありませんでした。シロウト考えでも、影響を受ける当事者が「基地被害は深刻化するから埋め立てて基地をつくることは嫌だ」と言っているのを「基地負担軽減になる」と言い張るのは荒唐無稽というものです。殴りながら痛いはずがない、と言っている。防衛相などはハリアー墜落事故を受けて身を縮めているポーズを見せていますが、本音は「早く片付いてほしい」(沖縄相)。負担軽減などまったく考えていないことがわかります。新基地建設については翁長知事がいう、「徹底抗戦しかない」との意思が深まるほかはないでしょう。

たとえ最高裁で思わしい判決が出なくても、政府がクリアしなければならないハードルは多く、建設を阻むことは可能です。国際的にも日米両政府が高江・辺野古での米軍基地建設のために世界的に重要な環境破壊に突き進んでいることが今後ますますクローズアップされていくはずです。辺野古土砂搬出反対全国連絡会ニュース9月号には次の記事があります。<2010年に名古屋で開催された生物多様性条約締約国会議で2020年までの目標として合意された内容の第11項目に「各国は海域の10%を海洋保護区にする」という目標があり、日本でも、選定された「生物多様性の観点からみた重要海域」を示す基礎資料が今年4月に公表された。その中に辺野古の海を含む沖縄本島沿岸はもちろん、辺野古埋め立てのために使用する土砂搬出予定地の6割強が含まれている> 重要海域を実際に保護海域に指定させる活動も始まっています。

もう一人は真喜志好一さん。9月19日にはこれまで約1年間阪神間の市民が集まる場となってきた「アベ政治を許さない市民デモKOBE」主催で「戦争法強行採決1年を考える兵庫集会」が開かれ約230名の市民が参加しました。講演の部では、岡野八代さんが、日本国憲法が人類社会の進歩の中に占める位置についてわかりやすくお話しされました。誰がつくったか、というより、その思想的意義が重要で、それは身分を基礎にした奴隷制・封建制からの人類の解放への歩みの中にある、その核心的概念が人権・個人の尊厳・アイデンティティの尊重であると。続いて沖縄から来ていただいた真喜志好一さんが「沖縄は戦争法の具体と闘う」と題してお話しされました。(集会のあとのつぶやきですが、真喜志さんは岡野さんのお話を聴いて、沖縄の闘いの意義に新たな光があてられたと感じたそうです。)

真喜志さんは公的文書に自らあたって、辺野古新基地のプランが基地負担の軽減とは無縁の、前々からの米軍の軍事的欲求に基づくものであること、海兵隊は現在でも米本土、太平洋、沖縄の三カ所を4か月ずつ巡回駐留しているし、「有事」の際はその三カ所のうちどこからでも出動できるだけの時間的余裕を含んだ計画になっている(海兵隊が最初に出動するわけではない)こと、なので海兵隊の沖縄駐留が日本の安全保障や米軍の戦略に必須だというのはマヤカシであること、を指摘されました。そして、沖縄の闘いと翁長知事の主張のベースは沖縄県内のすべての首長が合意した「建白書」にあることを強調されました。翁長知事の認識が自分のそれと完全には一致しない、理想的ではない、と感じる人もあるかもしれませんが、これからの対政府交渉において、全首長合意の建白書をベースとすることについては翁長知事にブレはありません。真喜志さんはこの点を強調しておられました。この建白書には、沖縄におけるオスプレイ運用断念の要請も含まれています。高江の着陸帯がオスプレイ用にものであることはすでに明らかですから、知事は、現状の着陸帯建設は容認できないとしています。

全県的に一致している事柄をベースに少しずつ事態を動かしていこう、という姿勢です。沖縄の自決権・平和・人権を求めるたくさんのリアリストと共に平和をめざす市民運動も成長し、沖縄問題の本質を鋭く見つめることと同時に、実際の行動においてはオール沖縄の運動を効果的にサポートできるかかわり方が求められていると思います。

最後にお知らせとお願い
現地行動について、反対派市民が暴力をふるったというでっちあげ記事が流れていますが、沖縄の非暴力抵抗運動の長い歴史はでっちあげ以外では傷つけることができない証拠です。9・19集会では沖縄現地行動を支える基金の設立も発表され、さっそく7万円以上のカンパがその場で集まったといいます。お金はないけど参加する意欲満々という若者には朗報ですね。11月、1月と神戸周辺から沖縄の現地行動に参加する方々もおられます。ぜひレポートをお寄せください。

今晩、もう一つの記事を投稿します。9月27日にKOBEピースiネットと日朝ネットが共催した『連続講座 東北アジアの平和をつくる 第一回「朝鮮半島の平和と統一」』の報告です。乞ご期待!
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