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平和をめざすリアリズムを!(2)

日朝ネット康宗憲写真
韓国問題研究所代表 康宗憲(カン ジョンホン)さん
在日韓国人。韓国に留学中の1975年に「北朝鮮スパイ」冤罪で死刑宣告を受けたが、無期懲役、釈放を経て2011年に最新請求し2015年無罪が確定。現在は大阪大学、同支社大学で非常勤講師。


【朝鮮半島の平和的統一を志向するリアリスト】
この記事では韓国問題研究所代表の康宗憲さんを紹介します。
いよいよ、KOBEピースiネットと対話で平和を!日朝関係を考える神戸ネットワーク共催の「連続講座 東北アジアの平和をつくる」が始まりました。第一回目の9月25日は「朝鮮半島の平和と統一」というテーマで康宗憲さんにお話しいただきました。

康さんのお話の特徴は、主義主張を熱く語るのではなく、事実に立脚して合理的論理的に思考した結果を淡々と語るところにありました。70年前から今日までの朝鮮、中国、アメリカ、世界のかかわりに関して事実関係の整理をした上で、東北アジアの平和を構築する現実的な道を指し示すものでした。朝鮮の今の様子を映像で見せるなど、日頃はまったく目にすることのない情報も提供してくださり、また、朝鮮に対する態度については、国連加盟国の多くと米日韓には大きな隔たりがあること、朝鮮の核開発には背景があること、など私たちの目から隠されている事柄にも注意を向けていただきました。次のようなご指摘がありました。(以下は議論のほんの一部で、それも「骨」だけの紹介です。実際にはその根拠となる事実もたくさん明るみに出されていました)

・ 核開発をやめさせたいのなら、すでに持っているという現実を認めた上で交渉するしかない(どうすれば開発を中止するのか対話を通じて把握し交渉する)
・ 朝鮮の体制変革を試みないことを約束すれば核開発はしないとの呼びかけを無視してきたのは米国。はじめから今のように実験を繰り返してきたわけではない。
・ 制裁も有効でなく、圧力をかけ続けても米韓が望む結果は出ていない。朝鮮の経済的発展を見て、ビジネスチャンスのある国として見ている国も多いので経済的に孤立することはない。
・ 異なる体制の国だということを認めた上で交流・支援を進め平和的関係をつくっていくしかない(平和共存を通じた朝鮮の統一)(社会体制・内政の問題と外交は別)。経済的または軍事的な力の優位による統一は非現実的。力による政権転覆が失敗に終わることはイラク、リビア、シリアの例から明らかである。
・ 平和は人がつくる。人の交流・往来が決定的に大切だ。
・ 韓国の市民運動は対話を通じた平和的統一をめざして声をあげている。
・ 韓国ではTHAARD配備による環境への害も強く意識され、反対運動が起こっている。
・ 朝鮮半島に敵対的関係が残っている(残されている)ことが日本の軍備増強や沖縄での米軍基地問題、沖縄への自衛隊配備などへの圧力となっている。朝鮮戦争が公式に終戦を迎えて東北アジアの緊張がとけ、南北の間に平和協定が結ばれることがそれらの問題の解決には欠かせない。
・ 日韓の平和運動は、同じ方向を向いて協力して進む必要がある。東北アジア市民の連帯した取り組みによって朝鮮戦争をきちんと終わらせ平和協定を締結させることは、日本の平和のため、沖縄からの米軍基地撤去のためにも必須の課題なので、日本の市民運動がこれを自らの課題として取り組み努力を強めてほしい。

戦争できる国づくりを止めようとしている私たちにとって朝鮮半島の状況、国内米軍基地、日本の軍備増強などすべてがリンクしているとのご指摘は聞き落としてはならないものと受け止めました。


【9・25講演DVD発売予定】
映像の紹介もあり、すべてを書き留めることは不可能でしたから、DVD化して次回以降の講座で廉価で販売する予定です。

【参加者の感想】
「目から鱗がおちた」「ある程度知っていたことをきちんと整理してもらえた」「知らないことばかりだった」「(質疑を聴いて)在日にとって当たり前のことが日本人にはほとんど知られていないことに驚いた」「次回も楽しみ」「もっと勉強します!」「最高!」などの感想を寄せていただきました。

【連続講座これから】
関心のある方は次回の講座にもご注目ください。
 連続講座 第二回 日韓が真の友人になるために 
11月26日(土)13:30~ 新長田勤労市民センター講習室1にて
参加費 1000円 学生・避難者 半額
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