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草の根の張りめぐらせ方

青春の主張-2
塩屋のカメラマン、澤さんが八百屋のお仕事の合間に平磯公園で出会ったティーンズ。なんか幸先良いような。澤さんの許可を得て掲載しています。転載厳禁。

2017.1.1
今年初めてのブログ更新。それにふさわしい記事を、と考えて選んだのが西宮市民による「高江のオスプレイ着陸帯工事・オスプレイ配備に対する県との話合い」を求める請願の取組みのレポートです。この取り組みを企画し、中心になって推進したTさんに書いていただきました。

沖縄のことは、日本が抱える平和の課題の中でも最重要なものだと思いますが、まだまだ、強い関心をもつに至っていない人が多いように思われます。そういう「多数派」市民に対して精力的に働きかけを続けたTさんたちから多くのことを学べると思います。全国各地で関心が高まらない限り、沖縄県民を犠牲にして顧みない現状を変えることはできないでしょうから。
*******


【西宮の請願運動のレポート】
本土の私たちは、辺野古や高江の座り込み行動に参加するたびに元気をもらいます。
それは、目の前に迫ってくる敵を振り払わなければ、自分が壊されてしまう・・・という緊迫感と常に向き合っている現地の人の姿に奮い立たされるからでしょう。だけど、地元に帰ってくると、あまりの空気の違いに戸惑ってしまいます。これまでの私は、目の前に立ちはだかる無関心の壁に恐れをなして、身近な人たちに語りかけるのが精一杯でした。

しかし、7月22日の高江に対する政府の暴挙、それを伝えない本土のメディアにじっとしていられなくて高江に飛んで行き、そこで見たものは、私たちが机上で語り合っている「緊急事態条項」の姿であり、アベ政権の姿そのものでした。
7月、8月の高江行きは、私にとっては、いつもとは違う動きを起こさせました。高江を知らせよう、高江で起こっていることを一人でも多くの人に知ってもらおうという思いを、西宮という自治体で、地方自治・民主主義の問題として考えていくきっかけに繋げていこう・・・と。そして、今まで話したこともない西宮の人たちとの出会いが始まりました。市議会に政府に対する意見書提出を求める請願書を出そう、そのための署名活動をしようと話し合ったのが8月中旬でした。

街頭活動や署名活動にアレルギーを感じる人は多く、マイクで呼びかけても知らんふりをする人、チラシを渡そうとすると避けて通る人、そんな無関心(無関心を装っている?)な人たちに少しでも関心を持ってもらうこと、これが私たちの大きな課題です。
そこで、私たちは、週に1回、美しいヤンバルの森や辺野古の珊瑚礁の写真を駅前で展示し、道行く人たちに見てもらい、高江の現状を話しました。三線の音色に惹かれて近づいて来る人も多く、何よりも、写真を見ながらじっくり語り合う時間を持てたことは嬉しいことでした。
「対馬丸の生き残りです」と署名に駆け寄ってくれた人、「息子が沖縄の学校に勤めていて思い出がいっぱいです」と嬉しそうに話してくれたご夫婦、子ども達と一緒に話を熱心に聞いてくれた何組かの親子連れ、中国人の兄弟、イギリス人、スペイン人・・・。いろんな出会いがありました。
沢山の人たちの協力も得て、1713筆の署名を持って請願書の提出となりました。
請願書の内容は、何度か変更もしました。「新基地建設に対する県との話合いを」という請願から、最終的には「高江のオスプレイ着陸帯工事・オスプレイ配備に対する県との話合い」を求める請願にし、地方自治と自然環境に絞る形にしました。

12月13日の総務常任委員会では、質疑を含め1時間45分という予想外の長いやり取りで、少々疲れ気味になってしまい、1713名の方の思いを充分伝えられなかったのでは・・・というのが、私にとっては大きな反省でした。結局、常任委員会は、委員長と副委員長を除く6名の委員のうち、共産党と無所属議員の2人が賛成、1人退席、3人反対という結果に終わりました。
そして、19日の本会議では、40人中12人賛成、26人反対、2人退席という結果になりましたが、私たちにとっては、5人の議員が熱く賛成討論をしてくれたということが何よりの喜びでした。
振り返れば、請願書提出を決めた時から、市民へのアピールと同時に、議会のロビー活動にも力を注いできました。高江のことを一人でも多くの人に知ってもらおう、市政を預かる議員には沖縄のことを通して地方自治の大切さを訴えていこう・・・と、何度も議会に足を運びました。そっぽを向くであろう保守系会派を含め、全ての会派への丁寧な説明をしてきたことは、4名の議員が紹介議員になってくれたこと、本会議において、思いもかけない議員が賛成討論をしてくれたことに繋がったのではないかと、常任委員会の後、少々落ち込んでいた私も元気を取り戻すことが出来ました。
それにしても、12月13日の夜、名護市にオスプレイが墜落したという事実があったにも関わらず、19日の本会議で反対をした議員とは何なんだろうと首を傾げます。ここ西宮市でも会派の決定には逆らえず、個人の考えを表明できない議員の姿を見ました。これまで地方議会には殆ど関心を持っていなかった私にとっては、西宮市議会の体質も垣間見、改めて地方議会に目を向けることの大切さを実感しました。

この4ヶ月の私たちの動きで得たものを、これからどのように生かしていくのか・・・それは大きな課題です。駅前で話した人たちとの出会いを忘れず、ゆるやかに灯した火を、ゆるやかに灯し続けたいと思います。

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自分が感じたことを大切に、工夫して、地道な取り組みを仲間と進める。すぐに理想的な結果が出なくても、その取り組みを続ける。そんなTさん達の姿に、心からの敬意と連帯感を抱きます。

そもそも、地方自治が憲法でうたわれているのは、地方が国の戦争に動員され、抵抗もできなかった時代への反省があったからこそ。住民自治が民主主義の原理として当然というだけでなく、戦争への歯止めとしても地方自治は大切なものです。神戸では過去に二度「辺野古の新基地建設強行」をしないよう求める意見書採択について請願・陳情が行われました。再度挑戦しなくては。そして結果を求めるだけでなく、そのプロセスで神戸市民の沖縄問題への関心を掘り起こすような取り組みをしなくては、とTさんのレポートを読ませていただいて、あらためて思います。

2016年のKOBEピースiネットの平和への取組みは、戦争法廃止署名を集めることから始まり、神戸の市民運動では初めてという1000人規模の堤未果講演会「戦争はつくられている?!」の取組み、神戸を拠点とする企業に対する「死の商人にならないで!」要請行動、参議院選挙での戦争法廃止を求める候補の応援、「中国・朝鮮脅威論に答える!」連続学習会、と休みなく続けられました。その中で、最大の課題として私たちが強く意識するようになったことがあります。強い関心をもってこの国が戦争できる国から戦争する国になっていこうとする動きを見つめている人たちと、不安に思ってはいても自分が何かしなくては、とまでは思わない人たちや無関心な人たちの間にある深い溝をどうするのか、ということ。ひとりでもできることもあれば、数人でできることもあります。もっと大きな取り組みもあります。今年は、草の根の張りめぐらせ方に工夫をこらす年にしたいなあと思います。読者の皆さまからもヒントになる取り組みを紹介していただければ幸いです。情報交換がメーリングリストなどで活発に行われています。今年はうねりの起こし方についての知恵の交換も活発になりますように!


【1月の平和へのアクション】

★「巡回写真展 沖縄の今! 山原(やんばる)の森と辺野古の海」
ミニDSC_1871
メンバーのMさんが高江現地行動に参加した折にヤンバルクイナにも会いに行って撮影。

1月7日~15日  毎日9時~22時 @神戸学生青年センター 無料
   自然が好き、沖縄が好き、政治は苦手、というお友だちに紹介してください!
   きっと今の沖縄のことを考えるきっかけになるでしょう。
   そんな写真展、主催してみようかな、という方、のぞいてください!
 主催:沖縄に想いを馳せる会 
 共催:神戸学生青年センター、高作先生と学ぶ会

★「辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動」土曜定例アクション
1月7、14、21、28日 13時~14時 三宮マルイ前
 主催:辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動

★ ピースキャンドル(平和の歌声アクション)

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1月18日 18:45~19:45頃 @JR元町駅 東口 南側
 主催:ピースキャンドルこうべ

★ ピース・セミナー
1月19日 19時~21時 @ 勤労会館 405&406
講演「駆けつけ警護の危険性」講師:泥憲和さん 参加費:500円

★ 「東北アジアの平和をつくる-中国・朝鮮脅威論に答える!」連続学習会
第三回「日朝関係-制裁と対立からの脱却」
1月28日 13:30~16:30 @神戸学生青年センター 会議室A 参加費1000円
(学生・避難者半額) 講師:康宗憲さん (朝鮮編のまとめの回になります。)
主催:KOBEピースiネット

皆さま。2017年もよろしくお願いいたします。焦らずあきらめず声をかけあって歩んでいきましょう。
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