fc2ブログ

プロフィール

peace2014

Author:peace2014
KOBEピースiネットのブログにようこそ!
平和をめざす神戸市民のアクションを大きく育てるために力を合わせましょう。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

世界規模で考えましょうか

170122_1349~01 (2)

梅の香を愛でる男性。22日、東北アジアの平和をつくる連続学習会のちらし配布のため一緒に映画館巡りをした仲間のKさん。三宮神社の梅は厳しい寒さの中で三分咲きぐらいになっていた。


【最近のイベントなどのレポート】
毎月19日は戦争法強行採決の日を忘れず戦争法廃止への意思を新たにする日としてKOBEピースiネットも参加している「こわすな 憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」としてアクションに取り組んでいます。今月は「憲法ひょうご」第16回ピースセミナーに合流し、元自衛官の泥 憲和さんのお話を聴きました。特に印象に残ったことのみ記録しておきましょう。

平和運動健康法
最初にご自分のことを話されたのがもしかしたら最もインパクトが強かったかも?
泥さんが自衛隊の動かし方について政府を批判する活動を始められたのは大腸ガンで余命1年半と宣告されてからだという。それなら、生きているうちにどうしてもしなくてはと思っていたことに着手しよう、というので動きだし、どんどん活動が拡大し..宣告された余命期間が過ぎてもぴんぴん。最近の検診ではがんがどこにも見当たらない、消えた、といわれたとか。やはり、心の深いところが納得する生き方をするのが健康にいいんですね~。


中国を巡る報道の嘘を暴露
テレビで「中国の戦艦が日本列島を一周」とか尖閣の接続水域に中国漁船がなんと230隻も!と騒いで、中国が日本を敵視したり領土的野望を燃やしたりしているような印象を演出していますが、事実はどうでしょうか。問題の中国戦艦が出発した日と帰国した日をチェックすると2,3か月かかっていることがわかる。日本列島を一周するのに2,3か月っておかしいなぁ、とさらに詳しく調べると、この戦艦はまずオーストラリアに行って合同演習をし、アメリカ西海岸に行って合同演習をし、カナダに行って合同演習をし、もう一度アメリカに寄って挨拶をして最短距離で中国に帰ったことが判明。その帰国のコースで日本の近海(公海)を通過したのは当然のこと、これをふつうの日本語で「列島一周」というか?という話。
漁船のほうは、禁漁期間が明けると東シナ海に10000隻もの船を出してお祝いするのは珍しくなく、尖閣付近で1000隻の姿が見られたこともある。接続海域とは公海なので日中漁業協定で双方の漁業が認められている海域なのに、何か違法行為ででもあるかのような宣伝をして、世論に影響を与えようとしている、との指摘をされました。

ためにする悪宣伝なんだろうな、とは思っても事実関係はなかなかわからないもの。泥さんはご自分で中国語のサイトや米軍のサイトにあたって確認しておられるところがすごい。


フィリピン、ミンダナオでつくった平和
平和は武力ではつくれない、日本は非軍事で世界の平和に貢献できる、という力強い実例の紹介もありました。フィリピンでの地域的な紛争がキリスト教徒・ムスレム間の宗教紛争の様子を呈してきたとき、双方から武力を使わず解決しようという機運が起こったが、それには日本のJICAやNGOの教育支援などの活動の力があったとか。平和憲法を持つ日本だからこそ平和的解決の提案が受け入れられ、丸腰で活動していることが信頼され、双方の子どもたちが一緒に学ぶことを条件に両地域の中間地点にみんなで小学校を建てたり、クリスチャンの保育園をムスレムの子も通えるように人力で移動したり(おみこしをかつぐみたいに!)、と本気の友好が育まれていったとの映像つきのお話でした。
これも、朝日新聞の小さい記事から調べものをしていって関係NGOで活動する知人から画像を入手されたとか。自分の心で感じたことを大事に、自分の頭が納得するまで調べることがこんなにパワフルなプレゼンテーションにつながっているのだと感じいりました。
★ こういう実例を私達も蓄積しなくっちゃ!


ほかには南スーダンに派遣されている自衛隊の救急医療キットは予算が乏しいことを理由に米軍の軍用犬の装備にも劣るものになっているとの衝撃の暴露もありました。

170125_1409~01
朝日も少しは触れています。1月25日朝日朝刊

【伊丹千僧駐屯地訪問】
170122_1042~01
請願の文書を受け取る自衛官(警務官・広報担当)

170122_1049~01 (2)
「自衛隊は南スーダンから撤退せよ!」などのコールを中にいる自衛官は聴いているそうです(耳を傾けている姿を目撃したというIさんの話)

沖縄写真展で出会った三名が伊丹駐屯地への要請行動に参加。この日は143回目で、初参加者が数名いてこれまでで最多の11名の要請行動となりました。
千代紙のパッケージに入れた隊員へのメッセージを渡すのが楽しみだったのですが、「今回は請願法にのっとった振る舞いをさせていただきます」と係官に言われ、宛名・差出人不明という理由でメッセージは受け取ってもらえませんでした。前回の20個のメッセージ手渡しのインパクトが大きかったことがうかがわれます。次回は受け取ってもらえる工夫をして臨むことに。自衛隊員には少しは選択の余地があるそうなので、南スーダンその他海外で紛争にかかわることに世論の大半は反対だと伝えることはやはり大切です。


【トランプ大統領の思想に世界が反対】

170125_1151~01 (2)
トランプ大統領就任に対して全米で抗議行動。これはニューヨーク・タイムズの提供の地図。印が一つもない州はありませんね~。

170125_1152~01 (2)
こちらは世界の動き。世界中で数百万人と推定。日本では東京にしるしがあります。これはWomen’ March に共鳴する在日米国人が主体となったアクションのことで数百人とか。

トランプ大統領就任に抗議するアクションは、米国ではワシントン100数十万、ニューヨーク50万、ロサンジェルス75万、そのほかシカゴ、ダラス、サンフランシスコ、デンバー、セントルイスなど全米で、世界ではロンドン10万をはじめ、スイス、オーストリア、オーストラリア、ドイツ、フランス、ケニヤなどで展開されました。世界の抗議行動の中でも最もパワフルで、ワシントン行動では単独での目標(20万人)の3、4倍もの人が参加したといわれるのが就任式翌日のWomen’s Marchです。呼びかけでは「女性の権利は人権」と言っています。女だから女を蔑視するのが許せないのではなく、トランプ氏の人権感覚の欠如が女性にも向けられているから人権を尊重したいすべての人に一緒に立ち上がろうと呼びかけたわけです。パートナーや子どもと一緒に参加したひとも多く、世界中に賛同が広がり、男女ともに、そして肌の色を問わず、様々なマイノリティも網羅したアクションとなりました。ワシントンをピンクで埋めよう、との呼びかけに応えて多くの参加者がかぶっていたピンクの耳つきニット帽は単にかわいい、ほんわかムードを狙ったものではありません。子猫の英語pussycatが俗語では若い女、おとなしい女性(男性から見たカワイコチャン)を意味し、隠語で女性器を意味することから、トランプの「有名人には女性は何でもさせてくれる」発言を批判する辛辣な意味で使われました。全米からWomen’s March宛てに数万のピンクの耳付きニット帽が送られたとか。

子宮ミニ
これ、象じゃなく子宮。体と命を他人の自由にさせないことが自由の根幹というメッセージ。

【さて日本では?】
トランプ大統領就任抗議のアクションとして目に入ったのは東京の数百人のWomen’s March賛同アクションぐらい。
外国の大統領就任についてアクションを起こす、という感覚は確かに日本ではあんまり普通ではないかも?外国の有権者の選択だし、と感じるからか?
世界ではトランプ氏が表明する差別主義、排外主義が世界の分断と亀裂を深め、憎悪を煽り、ますます危険で嫌な世の中になると、多くの人が警戒し声を上げました。
今の時代を生きている者として世界を眺め、よりよい方向を選びとろうという志向が日本ではまだそんなに育っていないのでしょうか。
ある調査会社の調べ(2015年)では「世界平和の最大の脅威はどの国?」という質問に、回答者数と国別人口を補正した結果で一位を獲得したのはアメリカで、世界の人の三分の一がそう回答したとき、日本人だけをみると「中国」がダントツ一位だったとか。日本に暮らす者の情報入手・解読のレベルを示す話と思います。
世界を自分のこととして眺める感覚はどうしたら養えるでしょうか。わかりませんが、まず、新聞の読み方から変えてみましょうか。国境にとらわれず国益ではなく人権を尊重する立場で読み解いていく努力をしなくては。大国の大統領が人権侵害の主張を公言する時代を、人権尊重が当たり前で少なくとも公然とそれを否定することはできない時代に戻すことが世界の課題になっているように思われます。すべての人の人権尊重なくして平和なし。

スポンサーサイト



<< 文化としての平和主義 | ホーム | 冬来たりなば 春遠からじ >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム